ブルーベリーは家庭でも育てやすい果樹ですが、「実がならない」「葉が枯れる」など、育て方に迷うことも多いですよね。
ここでは、初心者がよくつまずくポイントをQ&A形式でまとめました。原因と対策をセットで解説しているので、同じ失敗を繰り返さずにすみます。
Q1. 実があまりならないのはなぜ?

主な原因
- 1本だけしか植えていない
- 剪定で花芽を切りすぎた
- 肥料や水が不足している
対策
- 2品種以上を一緒に植える(異品種同士で受粉すると実つきが良くなる)
- 剪定は「混んだ枝」や「古い枝」を中心に整理し、花芽は残す
- 収穫後に追肥をして栄養補給
Q2. 葉が黄色くなって元気がない…

主な原因
- 土の性質が合っていない(ブルーベリーは酸性の土を好む)
- 肥料不足や根のダメージ
対策
- ピートモスを追加して酸性の土に調整
- 追肥で栄養補給(油かすやブルーベリー用肥料がおすすめ)
- 根をいじりすぎないよう注意


Q3. 夏に葉が枯れてしまった!
主な原因
- 水不足(ブルーベリーは乾燥に弱い)
- 強い日差しで株がダメージを受けた
対策
- 夏は朝か夕方にしっかり水やり
- マルチング(腐葉土やウッドチップを根元に敷く)で乾燥を防ぐ
- 鉢植えなら半日陰に移動する

Q4. 害虫にやられてしまう…
よく出る害虫
- カミキリムシ(幹に穴を開ける)
- コガネムシ幼虫(根をかじる)
- アブラムシ(葉や新芽に群がる)
対策
- 幹に穴を見つけたら早めに被害枝を切除
- 株元を掘って幼虫を見つけたら駆除
- 発生が多い場合は薬剤散布も検討
Q5. 冬に枯れてしまうのはなぜ?
主な原因
- 寒さが厳しすぎる地域で防寒対策不足
- 水をあげすぎて根が傷んだ
対策
- 株元に厚めのマルチングをして根を守る
- 寒冷地では鉢植えを室内や軒下に移動
- 冬は水やりを控えめにし、乾燥しすぎない程度に管理
Q6. ラビットアイ系を育てるときの注意点は?
- 成長が早いので、剪定をしないと枝が混みすぎる
- 9月までに肥料を与え、秋以降は休眠に備えて控える
- 晩生(遅く実がなる)品種なので、収穫期は夏の終わり〜秋になる
まとめ|失敗の原因を知ればブルーベリーは育てやすい!
ブルーベリー栽培でよくある失敗は、水不足・土の性質・剪定のやり方・害虫対策不足がほとんどです。
失敗の原因を理解しておけば、ブルーベリーは毎年おいしい実をつけてくれる果樹です。ラビットアイ系は特に元気に育ちやすいので、正しい管理でたくさんの収穫を楽しみましょう。
参考文献・サイト
- ハイポネックスジャパン株式会社
- 日本ブルーベリー協会
- みんなの趣味の園芸(NHK出版)『園芸相談Q&A - 植物の質問をみんなで解決!』