ずっと手に入れたいと思っていたシュウメイギク(秋明菊)を、ようやく庭に迎えることができました。秋の庭を彩る優雅な姿に、毎年心を奪われてしまいます。実はキンポウゲ科のシュウメイギク、クリスマスローズやアネモネ、ラナンキュラスなどの仲間です。丈夫で育てやすく、半日陰でも咲くシュウメイギクは、庭づくり初心者の方にもおすすめの多年草です。この記事では、シュウメイギクの魅力や育て方を詳しくご紹介します。
シュウメイギクの基本情報

- 学名:Anemone hupehensis
- 科・属:キンポウゲ科 イチリンソウ属
- 分類:多年草(半常緑性)
- 草丈と株幅:約60〜120cm
- 原産地:中国中部〜東部、台湾
- 花期:9月〜11月
- 花色:ピンク、白、淡紅色(一重咲き・八重咲き品種あり)
- 特徴:秋を代表する花で、風にそよぐ優雅な姿が魅力。花びらに見える部分は萼が変化したもの。黄金色のしべとのコントラストが美しく、丈夫で育てやすい多年草です。
- 花言葉:「薄れゆく愛情」
土壌とpHのポイント
- 弱酸性〜中性(pH5.5〜6.5)の土壌を好む
- 水はけのよいローム質土壌が適している
- 重粘土や水はけの悪い土は、腐葉土や川砂を混ぜて改良する
- ローム(壌土)とは
ロームは、砂・シルト・粘土がバランスよく混ざった土で、水はけと保水力の両方に優れ、栄養もほどよく含んでいます。ペニセタムを含む多くのガーデンプランツにとって理想的な土壌です。
- ローム(壌土)とは
日当たりと環境
- 明るい半日陰や、柔らかい光の当たる明るい日陰が理想
- 強い直射日光が長時間当たる場所は避けると安心
耐寒性と冬越しのコツ
- 耐寒性は高く、冬は地上部が枯れても根は生きている
- 春になると新芽が伸び、毎年花を楽しめる
- 寒冷地では株元に腐葉土やマルチングをして防寒対策を
水やりと肥料
- 定植後しばらくは、土の表面が乾かないよう注意して水やり
- 根付いた後は、土が乾いてからたっぷり与える
- 肥料は控えめで、春に緩効性肥料を少量施す程度でよい
植えつけとふやし方
- 植えつけ適期は春または秋
- 株分けで増やすのが基本。株が大きくなったら、春または秋に分けて風通しを確保する
手入れと注意点
- 花が終わったら花茎を切り戻すと株が元気に保てる
- 夏の鉢植えは風通しの良い半日陰で管理
- 株が増えすぎた場合は適宜株分けして整理する
まとめ
シュウメイギクは、秋の庭を彩る優雅で丈夫な多年草です。半日陰でも元気に育ち、風に揺れる花姿が秋らしい風情を演出します。手間も少なく、秋のガーデニングを楽しみたい方にぴったりの植物です。