同じ植木鉢に植え替える方法
青ネギはスーパーで根付きのものが売られており、白い部分を切って土に植えるとぐんぐん育ちます。みそ汁や冷奴、うどんやそばなどに「ちょっと欲しいな」という時に薬味として切って使えるので、とても重宝します。
私も買ったときに庭やプランターに植えては収穫し、育ちが悪くなったら抜いて処分する…という育て方を繰り返していました。ですが、実は青ネギにも連作障害があるのです。そういえば「植えてもあまり育たないな」と思ったことがあり、今思えば同じ場所ばかりに植えていたのが原因だったのかもしれません。現在は鉢植えで育てているので、今回は植え替えをしてみます。
連作障害とは
同じ野菜や草花を、同じ土で繰り返し育てていると、土の中の栄養バランスが崩れたり、病気の原因となる菌や害虫が増えたりして、植物が弱ってしまう現象を「連作障害」と呼びます。
特にネギ・タマネギ・ニラなど、**ネギ属(現在はヒガンバナ科ネギ亜科に分類)**は連作障害が出やすい植物です。
土と鉢の準備

今回は同じ鉢を再利用します。
市販の培養土に、緩効性肥料(ゆっくり効くタイプの肥料)と腐葉土を少し混ぜると、根の伸びが良くなります。
鉢から青ネギを抜く

まず、作業しやすいようにネギの青い部分を少し切ります。
鉢の内側に細めのスコップ(山菜掘りなど)を差し込み、そっと持ち上げると根をあまり傷つけずに抜けます。
鉢の中の土は古くなっていて栄養バランスも崩れているので、新しい土に入れ替えましょう。空になった鉢は水でよく洗うと、古い菌や害虫を減らせます。
新しい土に植える手順

- 鉢の底に新しい土を4分の1ほど入れる
- 青ネギの根を置き、高さを確かめる
- 根の部分が2〜3㎝ほど土の下に隠れるくらいに植える
※深く植えすぎると、土の中に入りすぎた根が呼吸できなくなり、根が腐ってしまう「根腐れ(ねぐされ)」を起こすことがあります。逆に浅すぎると根が乾きやすいので、ちょうど良い深さを意識してください。
植え替え後の水やり
植え替えた後は、**株の周り(株元)**にやさしく水を与えます。水やりは一気に土全体に行き渡るように、鉢の底から水がしみ出るくらいたっぷりあげてください。
管理方法
- 庭植えの場合
植えたばかりの時期は根がまだ広がっていないので、土が乾いたら水をあげて助けてあげましょう。この時期に根が伸び始めることを「根付く」といいます。根付くと青い部分がどんどん伸びます。根付いてしまえば普段は雨水で十分ですが、10〜14日ほど雨が降らないときは水をあげましょう。 - 鉢植えの場合
土の表面が乾いたら水をあげます。水やりのときは、植え付け直後と同じようにたっぷり・やさしく・株元にあげるのがポイントです。
まとめ
- 青ネギも連作障害があり、同じ場所に繰り返し植えると育ちにくくなる
- 古い土は新しい培養土に入れ替えるのが長持ちのコツ
- 植え付けの深さは2〜3cmが目安。深すぎると**根が腐ってしまう(根腐れを起こす)**原因になるので注意
- 植え替え後や管理時の水やりは、株元にたっぷり・やさしくが基本