オルトランDXの効果と使い方(対応害虫・植物・使用時の注意点)

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植物を育てていると、アブラムシやコナジラミなどの害虫被害に悩まされることがあります。そんなときに頼りになるのが、幅広い害虫に効く殺虫剤「オルトランDX」です。

この記事では、オルトランDXの特長や対応害虫、使い方、注意点をわかりやすくまとめました。


オルトランDXとは?

オルトランDXは、浸透移行性の殺虫剤です。植物の根や葉から吸収され、茎葉全体に薬効が行きわたることで、吸汁性や食害性の害虫をまとめて防除できます。

従来のオルトランより有効成分が強化されており、持続効果が長く、防除力も高いのが特長です。野菜・草花・観葉植物・庭木・芝生など、幅広い植物に使用できます。


適応植物の例

  • 野菜類(キャベツ、レタス、ダイコン、インゲン、トマト、ナスなど)
  • 花壇の草花や鉢植え(パンジー、ペチュニア、マリーゴールドなど)
  • 多肉植物・観葉植物
  • 庭木や芝生などの低木類

※樹高1m以下の植物には粒剤タイプが便利です。果樹や高木の場合は、水和剤または液剤タイプを選びましょう。


効果のある害虫

オルトランDXは、次のような害虫に効果を発揮します。

  • 吸汁性害虫:アブラムシ、コナジラミ、アザミウマ、グンバイムシなど
  • 食害性幼虫:ヨトウムシ、アオムシ、コナガ、ハモグリバエ、ネキリムシ、コガネムシ幼虫など

1回の施用で長期間効果が続き、害虫の再発防止にも役立ちます。


オルトランDXの使い方と散布頻度

粒剤タイプ

  • 植物の根元に1株あたり約1~2g(1㎡あたり最大14g)を目安にまきます。
  • 水やりや雨で薬剤が土に浸透し、根から吸収されて植物全体に行きわたります。
  • 散布は1か月に1回程度、年間5回以内が目安です。

液剤・水和剤タイプ

  • 害虫の発生初期に水で薄めて葉面散布します。
  • 茎葉に直接かけることで、即効的な防除が可能です。

使用の前には必ずパッケージや製品ラベルの「適用表」を確認してください。


匂いについて

オルトランDX粒剤には独特の薬剤臭があります。使用時は以下の点に注意して、安全に作業しましょう。

  • 屋外または風通しの良い場所で使用する
  • 手袋やマスクを着用する
  • 使用後は手・衣類・道具をしっかり洗う
  • 子どもやペットのいる場所では使用を控える

メリットとデメリット

メリット

  • 多くの害虫に効果を発揮し、さまざまな植物に使える
  • 根から吸収されるため、植物全体に薬効が行きわたる
  • 散布後の効果が長く続く

デメリット

  • 薬剤臭が強い
  • 使用量や頻度を誤ると薬害を起こすことがある
  • 果樹や高木には粒剤が使えない場合がある

使用時の注意点

  • 使用量を守り、一箇所に集中してまかない
  • 散布後は子どもやペットを近づけない
  • 食用植物は収穫までの使用間隔を必ず守る
  • 製品ラベルやメーカー公式サイトで、最新の適用作物・害虫一覧を確認する

まとめ

オルトランDXは、害虫を効果的に防ぐことができる浸透移行性の殺虫剤です。正しい量と間隔を守って使用すれば、植物を健康に保ち、美しい生育を長く楽しむことができます。

使用前には製品ラベルやメーカー公式情報をよく確認し、安全で確実な防除を心がけましょう。


参考(出典)

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