オーニソガラム・ヌタンスの魅力を徹底解説 春に咲くガラスのような星形の花【育て方】

草花

オーニソガラム・ヌタンスとは

オーニソガラム・ヌタンスは、晩春から初夏にかけて美しい星型の花を咲かせる多年草(球根植物)です。その繊細な花姿は「ガラスの花」とも呼ばれ、光を透かすように輝く花弁が印象的。庭や花壇に上品で静かな雰囲気をもたらしてくれます。

耐寒性が強く、植えっぱなしでもよく育つ丈夫さも魅力のひとつ。春の庭づくりにおすすめの球根植物です。

オーニソガラム・ヌタンスの基本情報

  • 学名:Ornithogalum nutans
  • 科・属:ユリ科 オーニソガラム属
  • 分類:多年草(球根植物)
  • 草丈:約30〜60cm
  • 原産地:ギリシャ〜トルコ周辺の地中海沿岸地域、ブルガリアなど
  • 花期:5月〜7月
  • 花色:白銀色の花弁に中央が白緑色の星型の花
  • 特徴:繊細で楚々とした雰囲気の花で、光があたると花弁の緑色が透けて見えます。切り花としても人気があり、秋植え球根として植えっぱなしでも毎年花を咲かせる丈夫な植物です。

土壌とpHのポイント

  • 水はけの良い土壌を好みます。
  • ややアルカリ性寄りの土壌(pH6.5程度)が理想的。
  • 鉢植えでも庭植えでも育てられますが、石灰などで土壌を調整しておくとより健やかに育ちます。

日当たりと環境

  • 冬から春は日当たりの良い場所で育てましょう。
  • 真夏は直射日光を避け、半日陰の涼しい環境が適しています。
  • 風通しの良い場所を選ぶことで、病気の発生を防ぎ健康に成長します。

耐寒性と冬越しのコツ

  • 耐寒性が非常に強く、寒冷地でも屋外で冬越し可能です。
  • ただし高温多湿や過湿な土壌では球根が腐りやすいので注意。
  • 夏に葉が枯れた後は断水し、秋に芽が出てきたら再び水やりを始めます。

水やりと肥料

  • 地植えは、植え付け後以外は基本的に水やり不要。
  • 鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと与えます。
  • 肥料は元肥と開花後に少量の追肥を与える程度で十分です。

植えつけとふやし方

  • 植え付けの適期は9月〜11月頃(紅葉期が目安)。
  • 球根は深さ約3cm、間隔5〜10cmで植えます。
  • 分球で増やすことができ、鉢植えの場合は1〜2年ごとに植え替えるとよいでしょう。

手入れと注意点

  • 花が咲き終わったら花茎を摘み取ると球根が疲れにくくなります。
  • 高温多湿を避け、夏の休眠期は乾燥気味に管理します。
  • 球根が込み合ってきたら、数年ごとに掘り上げて分球すると株が元気になります。

まとめ

オーニソガラム・ヌタンスは、春の庭を彩る繊細で透明感のある星形の花が魅力の多年草球根植物です。
寒さに強く、植えっぱなしでも毎年花を咲かせる頼もしさがありながら、その花姿はまるでガラス細工のように優雅。
水はけの良い土壌と適度な日当たりを心がければ、手間をかけずに長く楽しめる植物です。

参考(出典)

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