一季なりいちごの11月の管理方法(秋の花・ランナー処理・葉色チェック・寒さ対策まで解説)

野菜

11月は一季なりいちごが冬の休眠期に入る直前の重要な準備期間です。秋に見られる花やランナーの扱い、葉色の見方、水やり、病害虫対策、霜対策など、翌春の収穫を左右するポイントを分かりやすくまとめました。

休眠期のタイミングと11月が重要な理由

一季なりいちごは、地域差はありますがおおむね12月頃に休眠へ入り、1月下旬〜2月に再び活動を始める

秋に咲いた花の扱い(花が咲いたときの対応)

一季なりいちごの本来の開花期は春です。11月に咲く花は小さな実になりやすく、株の体力を消耗するため、原則として摘み取るのが基本です。

具体的な方法

  • 見つけ次第花首を摘み、茎ごと取り除く。
  • 私の経験目安:1月中旬までに咲いた花は全て摘む(春に栄養を集中)。
  • 摘み残しは翌春の生育に負担となるため注意。

ランナーの処理(ランナーが出たときの対応)

ランナーは株を増やすための器官ですが、収穫を優先する家庭菜園では親株の栄養を奪ってしまいます。収穫期・休眠前は見つけ次第切ることを推奨します。

ランナーを残す場合

株を増やしたい場合は、春以降に生育が安定してからランナーで子株を育てると成功しやすいです。

葉色と肥料(葉の色で栄養状態をチェック)

11月の健康な葉は濃い緑色が目安です。葉が薄い黄緑色の場合は軽い肥料切れの可能性がありますが、冬期は生育が緩やかなため追肥は控えめにします。

  • 基本:11月は肥料を多く与えない。
  • 葉色が薄い・株が弱い場合:ごく少量の有機液肥や薄めた化成肥料を1回だけ与える。
  • 与えすぎは根傷みや病気の原因になるので注意。

紅葉・枯れ葉の処理

下葉が紅葉したり枯れたりするのは自然な現象ですが、放置すると病害虫の温床になります。古葉や枯れ葉は早めに取り除き、株周りを清潔に保ちましょう。風通しが良くなることで灰色かび病などの発生を抑えられます。

水やりのタイミング

11月は気温が下がり土の乾きが遅くなります。過湿は根腐れを招くため、表土が乾いてから、午前中に水やりを行って夜間に土が濡れたままにならないようにします。鉢植えは特に注意が必要です。

寒さ対策と日当たり

いちごは比較的寒さに強い一方で霜や凍結には弱いです。地域の気候に合わせて以下の対策を検討してください。

  • 不織布や寒冷紗を夜間にかける(霜よけ)。
  • ビニールで覆う場合は通気性を確保し、蒸れに注意する。
  • 鉢植えは北風の当たらない日当たりの良い場所へ移動。
  • 冬の日照は春の花芽形成に直結するため、日当たりを確保することが重要。

病害虫対策(11月のチェックポイント)

寒くなってもハダニやアブラムシが残ることがあります。葉の裏や株元を定期的にチェックし、早期発見・早期処置を心がけましょう。薬剤を使用する場合は冬越し前の時期に適切に散布しますが、まずは物理的な除去や水洗いで減らすことを優先します。

11月の作業チェックリスト(すぐ使える)

  • 秋に咲いた花の摘み取り
  • ランナーの早めのカット
  • 葉色確認→必要なら控えめに追肥
  • 紅葉・枯れ葉の除去
  • 水やりは表面が乾いてから、午前中に
  • 不織布等で霜対策、日当たりを確保
  • 葉裏・株元の病害虫チェック

参考(出典)

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