魚粉の使い方完全ガイド(有機質肥料で植物をしっかり育てる)

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「ボカシ肥料を作るために買ってみたけれど、そのまま使えるって知らなかった…!」
そんな声をよく聞くのが、魚粉(ぎょふん)です。

開封すると独特の香りがありますが、実はとても優秀な有機肥料で、家庭菜園から花壇、プランター栽培まで幅広く使えます。
根の成長促進・葉のツヤ改善・花つきや実つき向上など、植物の生育に役立つ効果があります。

魚粉とは

魚粉は、魚の骨や内臓などを乾燥させて粉末状にした有機肥料です。
特に窒素・リン酸・カルシウムが豊富で、植物の生育に欠かせない栄養をしっかり補給できます。

  • 窒素:葉・茎の成長を促す
  • リン酸:根張り、花つき・実つきを改善
  • カルシウム:細胞を強くし、病気に強い株に育つ

魚由来のたんぱく質は土中の微生物を活性化し、土壌環境を良くしてくれます。

魚粉の基本的な使い方

魚粉は、元肥(植え付け前)にも追肥(育成中)にも使える万能肥料です。

● 元肥として使う

植え付けの約2週間前に土へ混ぜ込みます。

  • 65cmプランター(12〜14L):20〜30g
  • 畑・花壇(1㎡あたり):100〜150g

ポイント:
✔ 土とよく混ぜる
✔ 植物の根に直接当たらないよう早めに混ぜ込む
✔ においが気になる場合はやや深めにすき込む

● 追肥として使う

株がしっかりしてきた成長期に、株元から少し離した場所へ施します。

  • プランター:約15g
  • 畑・花壇:約50g

魚粉は「カリウムが少ない」ことに注意

魚粉は窒素とリン酸は豊富ですが、カリウムが少なめです。栄養バランスを整えるため、カリ源を併用するのがおすすめです。

  • 草木灰(カリウム+カルシウム)
  • 米ぬか(N・P・Kがバランス良い)
  • 堆肥(牛ふん堆肥など)
  • 硫酸カリなどのカリ肥料

魚粉を使うときの注意点

● 根に触れさせない

肥料焼けの原因になるため、必ず土とよく混ぜてください。

● におい対策

やや深めに混ぜ込むことで軽減できます。

● 害獣対策

しっかり埋めることで、掘り返し被害を防げます。

● 水やりを忘れずに

施肥後は土を乾かしすぎないようにし、分解を助けます。

魚粉の使用量目安表

使用場所土容量元肥量追肥量
8号鉢約5.1L約15g約8g
65cmプランター12〜14L20〜30g約15g
畑・花壇1㎡あたり100〜150g約50g

まとめ

魚粉は、

  • 根の張りをよくする
  • 葉のツヤを改善する
  • 花つき・実つきを向上させる
  • 土中の微生物を活性化する

とても頼もしい有機質肥料です。自然素材でありながら、しっかりと植物を育ててくれる魚粉を、ぜひ日々の栽培に取り入れてみてください。

参考(出典)

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