雨上がりに、大切に育てている花や葉っぱが食べられてしまった経験はありませんか?
その犯人は、ナメクジやカタツムリかもしれません。とくに梅雨や秋の湿った時期は要注意です。
そんなときに頼れるのが『スラゴ』です。ここでは、スラゴの成分や効果、使い方、安全なポイント、そして特徴についてわかりやすく解説します。
スラゴとは?

スラゴはナメクジ類やカタツムリ類、アフリカマイマイやヒメリンゴマイマイに特化した殺虫剤です。
主成分は「燐酸第二鉄(リン酸鉄)」という、自然界にも広く存在する安全性の高い成分で、環境にも優しい薬剤です。
スラゴの特徴(形状・匂い・耐久性)
- 形状は淡緑色の粒状で、新開発の「パスタ製法」で作られています。
- 粒はスパゲティのように硬く乾燥しており、水に濡れても形が崩れにくく、雨や湿気に強いので効果が長持ちします。
- 匂いはほとんどなく、刺激臭がないため、ペットや人がいやがることもありません。
- 粒が徐々に土の中で分解されていくため、環境にもやさしい設計です。
スラゴの効果と仕組み
スラゴに含まれるリン酸鉄を食べたナメクジは、体の中で消化がうまくできなくなり、お腹の調子を崩して食欲をなくします。すると、植物の葉や花を食べられなくなり、しばらくすると体力を失って動きが鈍り、やがて弱っていきます。
そのため、大切な草花や野菜の食害を防ぐことができます。
スラゴの使い方(初心者向けガイド)
- ナメクジやカタツムリの被害を防ぎたい植物の周囲や根元の土の表面に、1平方メートルあたり1~5g程度をパラパラと均一に撒きます。
- 活動が始まる夕方や雨上がりに撒くのが効果的です。日中の高温時は避けましょう。
- ナメクジが隠れやすい鉢の下や葉の陰、草むらなどにも重点的に撒いてください。
- 作物の上に粒が付かないように注意し、付いた場合は軽くはらい落とします。収穫時の異物混入を防ぐためです。
- 必要に応じて被害が出る前2週間程度から予防的に利用するとより効果的です。

使用時の注意点(人間・ペットの安全性)
- 成分の燐酸第二鉄は比較的安全ですが、ペットや子どもが誤食しないように注意してください。
- 使用後は子どもやペットの手が届かない場所で管理しましょう。
- 食品と一緒に保管せず、パッケージの指示に従って適切に保管してください。
- 作物に粒がかかると収穫時に異物混入になるため、まき方に注意が必要です。
まとめ
ナメクジやカタツムリは一晩で植物を食い荒らすこともありますが、スラゴは環境にやさしく、安全性の高い成分でできているため使いやすいです。
正しい使い方と注意点を守ることで、大切な草花や野菜をしっかり守り、きれいな庭や畑を維持できます。