毎年かわいい花を咲かせてくれていた、小さなガーデンシクラメン。
ところが今年は、気がつくと葉がすべて枯れてしまうという状態に…。
シクラメンは夏越しのために葉を落とす植物なので、「自然なことかな?」とも思いつつ、
- 根腐れ(根が腐って溶けてしまう状態)
- 水切れ(根が完全に乾き、復活できなくなる状態)
このどちらかになっていないか、内心かなり心配しながら様子を見ていました。
夏の間は日陰の養生場所に置き、
9月頃から水やりを再開、10月には少しずつ日向へ。
新芽は出てきたものの、そこからまったく成長しないのです。
これはもう、根の状態を確認するしかない…ということで、植え替えに挑戦してみました。

植え替えの準備
何年も植え替えていなかったため、根詰まりしている可能性も考えられます。
今回準備したものはこちら。

- 少し大きめの鉢
- 鉢底ネット・軽石
- 新しい培養土
- 有機石灰
- マグァンプK(中粒)
- オルトランDX
- 山菜掘り
- 不織布のルーツポーチ(作業場用)
- スコップ・ピンセット
「もしダメだったら…」という気持ちもありつつ、できる準備はしっかり整えました。
いざ、抜いてみると…
山菜掘りを鉢の縁に沿ってグサッ、グサッと差し込み、一周したところで
鉢底の穴からピンセットを入れて下から突いてみると、きれいに根鉢が外れました。

……が。
「あれ? 根がほとんどない?」

予想とはかなり違う姿でしたが、
- 腐ってはいない
- 干からびてもいない
ただ、とにかく少ない。
一度根腐れか水切れを起こして、そこから少しずつ生え直したのかもしれません。
虫も見当たらず、そこは一安心。
この状態なら、同じ鉢に植え戻せそうです。
同じ鉢に植え戻します
今回は環境を少しでも良くするために、
- 鉢底石は大きめのものに変更
- 培養土はゴロゴロした排水性の良い新しい土(自作)に
石灰・マグァンプK・オルトランDXは途中で加え、球根に直接触れないよう、しっかり混ぜ込みます。



本当は新芽を真ん中にしたかったのですが、
球根が思った以上に大きく、少しだけ位置をずらすことに。
シクラメンは、球根の1/3ほどを土の上に出すと夏越ししやすくなります。
寒さには意外と強い植物です。
球根を置き、周りに培養土を入れたら完成。
最後に水やりです。
水やりのポイント

- 必ず「土」に水をかける
- 水が土に引くのを待つ
- これを3回ほど繰り返す
鉢底から水が流れ出てきたら、土全体に水が行き渡った合図です。
今後の管理について
水やりは、
- 土が乾いてから
- 表面を少し掘ってみて、中まで乾いていたらOK
植え付け時と同じ方法で、たっぷり与えます。
目安としては、
5日〜10日に1回程度(土や根の量、気温によって調整してください)。
今年は花が見られないかもしれません
正直、「もう少し早く植え替えてあげていれば…」と思う気持ちもあります。
それでも、1年後の復活を信じて今回の植え替えをしました。
もし、
「これはさすがに難しそうだな…」
と感じたときは、無理をせず新しいシクラメンを迎えるのも立派な選択です。
園芸は、楽しめなくなってしまったら本末転倒ですからね。
まとめ
- 葉がなくなっても、すぐに諦めなくてOK
- 根の状態を確認することで判断できることも多い
- 排水性を重視した植え替えが回復の助けになる
- 無理せず、楽しめる形を選ぶことがいちばん大切
小さなシクラメンが、また元気な姿を見せてくれることを願っています。
参考(出典)
- ガーデンシクラメンの育て方|みんなの趣味の園芸
- シクラメンの管理と夏越しのコツ|園芸コラム
- シクラメンの育て方|米村園芸
