鉢植え植物の株元がグラグラしたり元気がなくなった場合、コガネムシの幼虫による根の食害が疑われます。被害に気づいたら、すぐに植え替えを始めましょう。
植え替えのステップ



- 鉢から植物を抜く
株元をしっかり持って、ゆっくりと鉢から抜きます。根が傷んでいれば比較的簡単に引き抜けます。 - 土と根のチェック・幼虫駆除
根や古い土にコガネムシの幼虫がいないか丁寧に確認し、見つけたら全て取り除きます。 - 傷んだ根を剪定
黒ずみ・変色・細くなった根は剪定ばさみでカットします。はさみは消毒してから使いましょう。 - 新しい鉢・土でリフレッシュ
根の量が極端に減っていれば、鉢は1〜2まわり小さくしましょう。鉢底石を敷き、清潔な新しい培養土を半分ほど入れます。元肥も必要なら混ぜておきましょう。植物をセットしたら隙間までしっかり土を加え、ぐらつきを防ぎます。
*今回はスリット鉢を使用のため、鉢底石は不要です。
大事なポイント
- 使用する土は必ず新しく(*1)し、古い土や被害土は捨てます。
- 植え替え直後は直射日光を避け、根が回復するまで数日は明るい日陰で様子を見ると安心です。
- オルトランDXなどの殺虫剤併用も効果的です。特に再発予防には、土に混ぜ込むタイプを適切に使用します。
(*1)新しい土に変える主な理由は、古い土が時間とともに「栄養分の枯渇」「老廃物や有害菌の蓄積」「通気性や排水性の悪化」という問題を起こすためです。これらが進行すると根が健康に育たず、植物の成長が妨げられたり、病気の原因にもなります。特にコガネムシ被害のあった場合は、土の中に残る卵や幼虫、菌を除去する意味でも新しい土を使うことが大切です。
新しい土に変えることで、以下の効果が得られます。
- 栄養分やミネラルの補充
- 通気性や排水性の回復
- 病原菌や害虫のリセット
- 根が新しく伸びやすい清潔な環境の確保
まとめ
コガネムシ被害を受けた場合は、迷わず植え替えと虫の除去を実践することで、植物が元気を取り戻す確率が高まります。新しい用土・鉢・適切な管理で、植物を再生させましょう。
参考にした情報
- Proven Winners Japan「コガネムシの幼虫にやられた時の植え替え方」
- Qherb「コガネムシ対策(被害と鉢植えでの対策)」
- Marutoyo「コガネムシの幼虫駆除 植木鉢での根の守り方」
- マイナビ農業「コガネムシの対策方法」