【コナジラミ退治と予防】ハーブの葉裏に白い小さな虫を発見!食用でも安心な対策法

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庭のハーブを収穫していたとき、葉の裏に白い小さな虫を見つけました。調べてみると「コナジラミ類」という、白い粉をまとったような害虫の可能性が高いことが判明。ここでは、私が実際に行ったコナジラミの退治・予防方法を、家庭菜園向けに詳しくまとめます。
*虫の写真が出てきます。ご注意ください。

コナジラミとは?特徴と被害

特徴

  • 葉の裏に寄生し、白い粉をまとったように見える
  • 羽を持つ成虫は、触れると飛び立つ

被害

  • 植物の汁を吸い、生育を弱める
  • 排泄物「甘露」が原因で、葉が黒くなる「すす病」を引き起こすことも

ハーブの元気がなくなったり、葉が汚れてきたら要注意です。

コナジラミ対策:家庭菜園でできる方法

1. 物理的防除(黄色粘着シート)

飛び回る成虫を効率よく捕獲するには、黄色の粘着シートが有効です。設置するだけで数を減らすことができます。

2. 化学薬剤の注意点

有機リン系(オルトラン粒剤など)やネオニコチノイド系(ベニカXファインスプレーなど)は、浸透移行性の薬剤は効果が高いといわれています。しかし食用ハーブに使用する場合、残留や安全性の面でリスクがあります。

ハーブに安心して使えるスプレーは?

私が選んだのは、「ベニカナチュラルスプレー」

  • 成分:還元澱粉糖化物・調合油・BT水和剤
  • 食用ハーブにも使用可能:収穫当日でも安心
  • 天然由来成分100%(ヤシ油やデンプンなど)で、人や環境にやさしい
  • 価格は1,000円台と少し高めですが、「いざ」というとき頼れる存在です

*BT(水和)剤とは
バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)(略称:BT菌)という昆虫病原細菌を主成分とする、食毒性を持つ微生物農薬(殺虫剤)**です。チョウやガの仲間(鱗翅目)の幼虫がBT菌が殺虫タンパク質を摂食すると、消化管内で毒素が活性化し、消化管の細胞が破壊されて摂食を停止し、死亡します。人畜や魚鳥類などには無害で、有機農法にも利用できる安全性の高い農薬です。

使用方法

  1. コナジラミの成虫を見つけたら、葉の表と裏にしっかりスプレー
  2. 液が滴る程度まで噴霧すると効果的
  3. 周囲の植物にも散布し、被害の拡大を防止
  4. 定期的に葉裏を点検し、早めの対応を心がけましょう
次の日の様子。まだ居るが、その場で動けなくなっている虫も半分以上。繰り返すと徐々にいなくなると予想できます。

実際に使ってみた感想(体験談)

ベニカナチュラルスプレーを散布後、コナジラミの動きが明らかに鈍くなり、数日後にはほとんど見かけなくなりました。何より、安心してその日のうちにハーブティーを楽しめるのが大きなメリットでした。

まとめ

  • ハーブの葉裏に白い粉のような虫を見つけたら、コナジラミを疑う
  • 被害を放置すると、すす病や生育不良の原因になるため早めの対策が必要
  • 食用ハーブには、ベニカナチュラルスプレーのような天然由来の防除が安心
  • 黄色粘着シート+定期的な葉裏チェックで予防効果を高める

安全な対策で、大切なハーブを健康に育て、美味しいハーブティーやハーブ料理を楽しみましょう。

参考(出典)

  • 住友化学園芸「ベニカナチュラルスプレー」製品情報
  • 農研機構「コナジラミ類の生態と防除」
  • 農林水産省「病害虫の防除指導指針」