鉢ごとヤシガラチップ鉢に入れて育てていたモッコウバラを、スリットポットの8号ロング鉢に植え替えました。
2重鉢にしていたため、内側のポットから根が外へ伸び出しており、このままでは根詰まりしそうでした。
真夏の高温期を避け、今の時期に植え替えることにしました。
モッコウバラの苗の状態

内側の鉢は購入時のプラスチック鉢、その外側をビニール鉢に入れ、隙間にヤシガラチップを詰めて夏越しをしていました。
今回、この状態から2回りほど大きいスリット鉢に植え替えます。
プラスチック鉢の底からは太い根が出ており、ヤシガラチップの間をしっかりと貫通していました。
根の力強さを感じつつも、「どうやって植え替えようか…」と少し迷うほどでした。
根鉢を鉢から外す

鉢底の穴が小さいため、そのままでは根が通らず、無理に引き抜くと根を傷めてしまいます。
そこで、まずヤシガラチップをすべて取り除くことにしました。
チップを外してみると、思っていたより根が減っており、「冬のはじめにやるべきだったかも…」という気持ちも。
それでも外側の鉢をグイグイ押して、なんとか根鉢を取り出しました。
外に出ている根の絡まりを丁寧にほぐし、鉢穴から抜いて、新しいスリットポットへ植え替えます。
植え付けは簡単

スリット鉢は通気性・排水性が高いため、鉢底石を入れる必要はありません。
まず培養土を鉢の3分の1ほど入れ、根鉢を置いて高さを調整します。
ウォータースペースがスリット鉢の段のあたりにくるように位置を合わせるのが目安です。

周囲に培養土を足しながら、今回初めて使うニームペレットを混ぜ込みました。
植え付け深さは、もとの鉢と同じ高さに合わせます。

仕上げに、表面へヤシガラチップを敷いて完成です。
取り除いたチップには細い根がたくさん付いていましたが、そのまま再利用しました。
最後に、鉢底から水がしっかり流れ出るまで、3回に分けてたっぷりと水やりします。
植え替え後の管理
植え替え直後は明るい日陰または半日陰に置き、株が落ち着くまで様子を見ます。
水やりは、表面の土が乾いたらたっぷり与えるのが基本です。
モッコウバラは常緑のつる性バラで、植え替えの適期は開花期・真夏・真冬を避けた時期。
それ以外の季節であれば比較的問題なく行える、丈夫で扱いやすい植物です。

