納豆菌培養液とは?家庭菜園で人気の理由
納豆菌培養液とは、納豆に含まれる 納豆菌(Bacillus subtilis natto) を水中で培養した発酵液のこと。
市販ではほぼ手に入らないため、自家製して利用する方が増えています。
特に夏は発酵が進みやすく、庭や畑の 病害予防・土壌改良・害虫対策 に効果的。
納豆菌培養液の効果
1. 病気予防
納豆菌が悪玉菌を抑え、植物の病気を予防。
2. 害虫対策
葉や茎に定着して、害虫に食べられても消化不良を起こしにくくなる。
3. 土壌改良
有機物の分解を助け、ふかふかの「団粒構造」をつくる。根張りが良くなり、元気な野菜に育つ。
4. カビ・悪臭防止
ガーデニングだけでなく、家庭内のカビ予防や消臭にも応用できる。
納豆菌培養液の作り方【基本レシピ】
「納豆菌培養液 作り方」でよく検索される基本レシピをご紹介します。
材料(約1.5L分)
- 納豆:1パック(複数種類を混ぜても良い)
- 砂糖:小さじ1(きび糖やてんさい糖が最適)
- 無調整豆乳:200ml
- 水:約1L(必ずカルキ抜きする)

道具
2Lペットボトルまたは広口瓶、バケツ、菜箸、ザル



手順
- 水をカルキ抜き(太陽光に当てるか煮沸して冷ます)
- 納豆をバケツに入れ、水の1/3を加えて混ぜる
- ザルでこし、大豆を取り除く
- 砂糖(今回は黒糖)と豆乳を加えて混ぜる
- 容器に入れ、残りの水を加えてよく振る
- 1〜2日発酵(夏なら常温で40℃前後が理想)。1日数回振る
- 分離してきたら完成









納豆菌培養液の使い方と希釈倍率
作った培養液は 原液のまま使わず、必ず薄める のがポイントです。
- 土壌散布:100〜300倍に希釈し、株元にたっぷり散布
(例:培養液50mlを水5Lに希釈) - 葉面散布:1,000倍に薄め、霧吹きで葉にスプレー









納豆菌培養液の継ぎ足し方法
- 減ったら「水+砂糖+豆乳」を追加 → 納豆菌が再び繁殖
- 2〜3回は納豆を追加せずに使用可能
納豆菌培養液の注意点
- 水道水のカルキは必ず抜く
- 原液のまま使用しない
- 腐敗臭がする場合は廃棄する
- 家屋基礎付近には大量に散布しない(劣化防止のため1〜2m離す)
まとめ|夏の家庭菜園は「納豆菌の力」を活用しよう
納豆菌培養液は、
- 家庭にある材料で手作りでき
- 病害虫に強く
- 土壌を健康にする
万能な発酵資材です。
特に 夏は発酵に最適な季節。ぜひ今年から取り入れて、野菜や花をより健康に育ててみましょう。