ネモフィラは、春に可憐な青い花を一面に咲かせる人気の一年草です。
春に庭一面のネモフィラ畑を作ることを目指し、 128穴の育苗トレー(セルトレイ)を使った種まきをしました。ここでは、種まきの手順を、初めての方でも迷わずできるよう、ポイントを押さえてわかりやすく解説します。
用意するもの
- ネモフィラの種
- 128穴育苗トレー(セルトレイ)
- 種まき用培土(または清潔な用土)
- 霧吹きまたは細口ジョウロ
- ネームタグ
1)種まき用培土の準備


培土は袋を開封してしばらく経つと乾燥し、ピートモスの部分が塊になっていることがあります。その場合はできるだけ丁寧にほぐし、均一になるようにします。
水分を加えるときは少量ずつ。一気に加えるとベチャベチャになりやすいため、加えたら混ぜる、を繰り返します。
握ると軽く固まり、指でつつくと簡単にほぐれる程度がちょうど良い湿り気です。
2)育苗トレーに土を入れる



まずは全体に軽く培土を入れ、トレーの表面をやさしく均します。
四隅や端の列は土が入りにくいため、特に丁寧に隙間なく入れていきます。
その後、1穴ずつ指で優しく押さえ、沈んだ穴には土を足し、再度優しく押さえて沈まないことを確認します。しっかり詰めすぎず、あくまで軽く整えるイメージです。
3)種まき

ネモフィラの種は非常に小さく、指でつまむのは難しいため、紙(封筒・コピー用紙など)に折り目をつけて、そこに種を出します。
ピンセットや割り箸を使って、各セル(1穴)に1〜3粒ずつ置きます。複数まくと発芽後に間引きが必要になるため、可能であれば1セル1粒が管理しやすいです。
種同士がくっついてしまった場合は、蒔き終えてからピンセットなどでやさしく離します。
4)覆土と最初の水やり

ネモフィラは嫌光性種子のため、1〜2mmほどのごく薄い覆土が必要です。種が隠れる程度に軽く土をかけ、上からやさしく押さえ、種と土を密着させます。
水やりのポイント:
・霧吹きが最も安全。何度かに分けて全体がしっとりするまで吹き付けます。
・ジョウロの場合は細かいシャワーで、20〜30cmほど高さをとって優しく注ぎます。
・一度にたくさん流し込まない(特に端は土が流れやすく、覆土が薄くなる・種が露出しやすい)。
・表面がツヤっと濡れ、指で軽く触っても水がにじみ出ない程度が適量の目安です。
5)発芽までの管理
発芽適温は15〜20℃前後。直射日光を避け、明るい日陰や室内の涼しい場所に置きます。
乾燥しないよう、霧吹きでこまめに保湿してください。
新聞紙を上にふんわりとかける方法も有効で、日陰と湿度を保ちやすく管理が楽になります。
発芽はおおよそ1週間〜10日で揃います。
6)発芽後の管理と間引き
本葉が2枚以上になり、1穴から複数芽が出ている場合は、元気な1本だけ残して間引きます。
ネモフィラは根が直根性で移植に弱いため、植え替えの際はセルごと土を崩さずに取り出すのが安全です。
注意点・ワンポイント
- 移植に弱いため、根を傷めないよう丁寧に扱う。
- トレーの底穴が大きいと取り出しがスムーズ。
- 種まきから開花までの記録や工夫を残すと、次回以降の作業効率UPにつながります。
- 種から育てると、苗よりもリーズナブルに数を増やせます。
まとめ
128穴育苗トレーを使ったネモフィラの種まきは、ポイントさえ押さえれば初心者でも成功しやすい方法です。
培土の湿らせ方、セルへの土の入れ方、薄い覆土、優しい水やり、適温管理――どの工程も丁寧さが大きく影響します。
春にたくさん咲かせたい方は、ぜひ今回の手順を参考にチャレンジしてみてください。
