冬に甘い香りと黄色い花を咲かせる庭木「ロウバイ」。長く元気な姿を保つには、幹や枝を更新し、季節ごとの剪定を適切に行うことが大切です。
私の庭のロウバイは、幹が1本だけの“1本立ち”。ネットや動画でよく見る“株立ち”のロウバイに憧れ、「ひこばえ」を使って株立ち風にできるかも?と、この春から挑戦を始めました。
初めて迎える夏剪定は9月に入ってしまったので、切る枝は最小限。次は11月ごろに軽く整える予定です。

ひこばえって何?

ロウバイの根元や幹の近くから元気に伸びる若い枝を「ひこばえ(蘖)」と呼びます。生命力が強く、古い幹を更新して株全体を若返らせる役割を持っています。
ひこばえを使うメリット
- 若い幹で株をリフレッシュし、花付きが良くなる
- 病害への耐性が向上する
- 高さや形を調整しやすく、好みの樹形に近づけやすい
ひこばえの選び方と管理
- 2〜3本を選んで残す 他のひこばえは養分を奪うので、根元から切り取ります。
- 日当たりと風通しを確保 混み合う枝を整理して光と風を通しやすくします。
- 水やりと肥料 夏は乾燥しやすいため、土が乾いたらたっぷり水やり。緩効性肥料や有機肥料を適量与えましょう。
- 支柱で支える 若いひこばえは風で倒れやすいため、支柱でサポートします。
*今回は、どの枝を残すか見極めができず、11月まで持ち越すことにしました。
ロウバイの夏剪定の基本

ロウバイの夏剪定は「軽い枝抜きや整理が中心」です。やり過ぎないこと、そして花芽を残す枝選びが大切です。
夏剪定の時期
- メインの剪定:2月下旬~3月上旬(花後)
- 軽い間引き:5月~8月、または11月にも可能
- 夏剪定では「枝数の整理」や「樹形の調整」にとどめる
やり方のポイント

- 根元から出るひこばえは基本的に切り取る(幹更新に残す分を除く)
- 徒長枝、絡み合う枝、内向きの枝、細い枝など不要な枝を間引く
- 透かし剪定で日当たりと風通しを改善し、自然な樹形を保つ
- 樹高を抑えたいときは、分岐点で軽く切り戻す
夏剪定の注意点
- 強い切り戻しや太い枝のカットは避ける
- 前年夏に分化した花芽を間違って切らないよう確認する
- 剪定後は極端な乾燥や直射日光に注意し、無理な作業をしない
1年で幹更新はできる?
ひこばえを1年だけ育てて更新することも可能ですが、しっかり成長させることが重要です。木の状態によっては複数年かけて無理なく行う方が安心です。
まとめ
ロウバイの幹更新と夏剪定は、株を若返らせ、花を長く楽しむための大切な手入れ。
夏は「枝の整理」程度にとどめ、花芽を残す枝選びがポイントです。
私の庭でも、ひこばえを育てながら少しずつ株立ち風に近づけています。初心者でも挑戦しやすいので、無理のない範囲でぜひ試してみてください。
参考:出典(YouTube)
- サントーシャジュン「【ロウバイの剪定】来年の花芽を養い、暴れた枝を整理する手入れ」
https://www.youtube.com/watch?v=SDj79U-UvH0 - 造園パートナーズ庭師の教科書「【大きい木を小さく戻す】幹更新は今がチャンス!【庭師が解説】」
https://www.youtube.com/watch?v=mDoh-Hn-kbw