ナメクジやカタツムリによる食害に悩んでいませんか?
湿気の多い季節には、葉や花、新芽が食べられてしまうこともあります。とくに梅雨や秋の湿った時期は要注意です。
その対策として広く使われているのが、ナメクジ・カタツムリ専用の粒状薬剤「スラゴ」です。
スラゴは 有機JAS規格適合資材 であり、「有機栽培に使える農薬」としても知られています。
この記事では、
- スラゴの特徴と仕組み
- 有機栽培との関係
- 正しい使い方
- 使用時の注意点
- IPM(総合的病害虫管理)との関係
まで、わかりやすく整理します。
スラゴとは?(有機栽培に使える農薬)

スラゴは、ナメクジ類・カタツムリ類の防除を目的とした粒状農薬です。
有効成分
- 燐酸第二鉄(リン酸鉄)
この成分は、米国やEUでも有機栽培適合農薬の有効成分として認められており、世界的に使用されています。
自然界にも存在する鉄由来の成分で、環境中では最終的にリン酸と鉄に分解されます。
有機JAS規格適合資材とは?
スラゴは 有機JAS規格適合資材 に該当します。
そのため、
・有機栽培
・特別栽培農産物
でも使用しやすい薬剤とされています。また、特別栽培農産物においては使用回数にカウントされない農薬とされています※。
※最終判断は各自治体の認定機関によるため、詳細は関係機関へ確認してください。
使用できる対象害虫
スラゴは、以下の加害生物に使用できます。
- ナメクジ類
- カタツムリ類
- アフリカマイマイ
- ヒメリンゴマイマイ
家庭菜園から農作物まで幅広く使用可能ですが、必ず適用作物・使用方法を確認してください。
スラゴの効果と仕組み
スラゴは「食べさせて効かせる」タイプの薬剤です。
ナメクジが粒を食べると摂食活動が止まり、植物への被害が抑えられます。
大量の死骸が見えるタイプではなく、食害を止めることを目的とした薬剤です。
スラゴの正しい使い方
■ 使用量
1㎡あたり1〜5gを目安に、被害のある場所へ均等に散布します。
必ず製品ラベルの表示に従ってください。
■ まくタイミング
- 夕方〜夜(ナメクジは夜行性)
- 発生初期〜被害が出始めた段階
■ 散布場所
- 株元
- 鉢の下
- 湿気の多い日陰
- 隠れやすい場所
山盛りにせず、パラパラと分散させるのが基本です。
使用時の注意点
■ 使用量・時期・方法を守る
使用方法を誤らないことが重要です。
初めて使用する場合や判断に迷う場合は、病害虫防除所など関係機関へ相談すると安心です。
病害虫防除所とは?
病害虫防除所は、都道府県が設置している公的機関で、農作物の病害虫発生状況の調査や防除方法の指導を行っています。
地域ごとの発生情報や防除暦なども公開されており、家庭菜園でも参考になります。
■ 眼への刺激性
本剤は眼に対して刺激性があります。
目に入った場合は、直ちに水で十分洗い、速やかに眼科医の診察を受けてください。
■ 子ども・ペットへの配慮
比較的安全性の高い成分ですが、農薬であるため誤食を防ぐ配慮が必要です。
保管は食品と分け、子どもの手の届かない場所にしてください。
IPM(総合的病害虫管理)とは?
IPMとは、農薬だけに頼らず、複数の方法を組み合わせて害虫を管理する考え方です。
家庭菜園でできるIPMの例
- 落ち葉や鉢の下を整理する
- 湿気を減らす
- 発生状況を観察する
- 被害が出始めたら適量のスラゴを散布する
スラゴは、
- 天敵・有用昆虫への影響が比較的少ない
- 有機栽培適合成分
- 必要な場所へ限定的に使える
という特徴から、IPMの一環として取り入れやすい薬剤とされています。
収穫との関係
スラゴは収穫直前まで使用可能です。
ただし、粒が作物に付着している場合は、収穫時に払い落とすなどの配慮をしましょう。
まとめ
スラゴは、
- 有機JAS規格適合資材
- 有機栽培に使える農薬として広く使用
- 天敵への影響が比較的少ない
- IPMと相性が良い
- 収穫直前まで使用可能
という特徴を持つナメクジ対策薬剤です。
正しい使用量と方法を守り、環境管理と組み合わせることで、より効果的な防除が可能になります。
参考(出典)
- OATアグリオ株式会社「スラゴ製品情報」
- 農林水産省 有機JAS制度について
- 各都道府県 病害虫防除所公開資料
- IPM(総合的病害虫管理)に関する農林水産省資料



コメント