天然鉱物のひとつであるゼオライトは、土にも水にも使える万能資材として注目を集めています。高い吸着力と安全性を持ち、園芸だけでなく、水槽や花瓶、さらには消臭まで幅広く活躍。植物の根を元気にしながら、暮らしの中でも環境を快適にしてくれる頼もしい存在です。
ゼオライトとは?
ゼオライトの成り立ち
- 大昔の火山活動で生じた火山灰や火山岩が、湖底・海底に堆積し、水や地熱の影響を受けて長い時間をかけて変質した鉱物がゼオライト(沸石)です。
- 園芸資材としては、この天然ゼオライトを採掘・粉砕し、粒状や砂状にしたものが市販されています。
主成分・組成
- 骨格はアルミノケイ酸塩で、元素としてはアルミニウム(Al)、ケイ素(Si)、酸素(O)が中心です。
- 骨格の隙間には、ナトリウム、カリウム、カルシウムなどの陽イオンや水分子が入り込んでおり、これが養分保持やイオン交換などの機能性につながります。
園芸用でよく使われる種類
- 園芸では、天然ゼオライトの中でも「クリノプチロライト」や「モルデナイト」などの種類が、土壌改良材・根腐れ防止材としてよく利用されています。
- これらは多孔質で比表面積が大きく、アンモニウムイオンなどの肥料成分を吸着・保持する性質が強いのが特徴です。
園芸でのゼオライトの使い方

ゼオライトの代表的な使い方は、土づくりや鉢植えの改良です。庭や畑では、1㎡あたり約1〜2kgを目安に土に混ぜ込むと、保水性や保肥力がアップし、根腐れを防ぐ効果も期待できます。
プランターや鉢植えでは、用土の10〜20%程度を混ぜ込むのが効果的。特に培養土を自作するときや植え替え時に入れると、長く安定した土環境を保てます。
また、鉢底に敷く使い方もおすすめ。通気性と排水性が向上し、根が呼吸しやすくなります。多肉植物にも相性が良く、発根促進や病害の予防にも役立ちます。
注意点
植物種や土質に応じて調整し、初回は少量から試すのが推奨されます。pHは弱酸性~中性で、アルカリ好植物には控えめに使いましょう。
花瓶・水槽・消臭など、園芸以外の使い方
ゼオライトの力は、植物だけにとどまりません。花瓶やハイドロカルチャー(水耕栽培)では、底に1〜2cm敷くだけで水質を浄化し、花や根の痛みを防ぎます。
水槽やアクアリウムでは、底砂やろ材として使うと、アンモニアなどの有害物質を吸着し、水をきれいに保ちます。魚にとっても安心な環境を作れるのが魅力です。定期的に交換(2〜6か月ごと)すると効果が持続します。
さらに、ゼオライトは消臭剤としても優秀。ペットのトイレ砂、冷蔵庫、靴箱、車内などに置くだけで、嫌な臭いを吸収してくれます。自然素材なので、化学的な香りが苦手な方にもぴったりです。
ゼオライトの再利用方法
ゼオライトは、使い捨てではなく繰り返し使えるのも大きな魅力です。汚れやにおいが気になったときは、水洗いして乾燥させるだけでも再利用が可能です。
吸着力が落ちたときは、6%の食塩水(100gの水に約6gの塩)に数時間浸してみましょう。ナトリウムがアンモニウムイオンなどを置き換えてくれるため、吸着能力が回復します。その後は真水でしっかりすすぎ、天日干しで乾燥させましょう。
ただし、粒が崩れてきたら交換のサイン。自治体によっては可燃ゴミとして処分できる場合が多いので、地域のルールを確認してから廃棄してください。
まとめ
ゼオライトは「土を育て」「水をきれいにし」「空気を快適にする」自然派の万能素材です。園芸では根腐れ防止や土壌改良、水槽では水質浄化、暮らしの中では消臭・湿気取りと、多彩な使い方ができます。
さらに再利用も簡単で、環境にもお財布にも優しい。日常のあらゆる場面で取り入れて、より快適で持続的な暮らしを楽しんでみてください。
参考(出典)
- ゼオライトって園芸向け?特徴やおすすめの使い方を徹底解説
- 吸着材『ゼオライト』の効果・用途とアクアリウム水槽での使い方
- ゼオライトとは!アンモニア除去におすすめ・ろ過能力を解説!
- 水耕栽培にゼオライトを活用するメリットと効果
- ゼオライト玉って再生できるの?
- ゼオライト 再利用と消臭用途

