はじめに(なぜ土が減るの?)
鉢植えやプランターで植物を育てていると、いつの間にか土が減ってしまい、根が見えてくることがあります。これは、土の中の肥料分が吸収されたり、毎日の水やりで細かい土が流れ出してしまったり、土自体が徐々に締まって体積が減るためです。こうした状態が続くと、根がむき出しになってしまい、植物にストレスを与えてしまいます。
増し土のタイミングとメリット
植え替えが難しい残暑の時期や、まだシーズンでない場合でも、「増し土」を行えば、すぐに植物を保護できます。増し土は以下のタイミングがおすすめです。
- 土の表面が明らかに低くなったとき
- 根が表面に出てきているのを発見したとき
- 鉢やプランターがぐらつきやすくなったとき
増し土により、根に直射日光が当たるのを防ぎ、乾燥や温度変化から根を守る効果もあります。
増し土の正しいやり方
ステップ1:土の選び方

- おすすめは腐葉土や堆肥など栄養分と微生物が豊富なもの。
- 市販の培養土でもOK。
- 観葉植物など室内では、匂いのない専用の堆肥や培養土を使うと良い。
ステップ2:増し土の方法

- 土の表面を軽く整える(乾いた苔やゴミは取り除く)。
- 根や株元がしっかり隠れるまで、減った分だけ土を追加。
- 指やスコップで軽く押さえてなじませる。ただし、強く踏み固めすぎない。
- 増し土の後は、水やりをして土となじませる。
注意点とポイント
- 土を多く盛りすぎると、幹や葉が常に湿ってしまい、病気になりやすいので注意。
- 増し土のみだと根詰まりや土の劣化には対応できないため、本格的な植え替えも年1回ほど検討しましょう。
- 堆肥は家畜ふんを使わない商品を選ぶとにおいも少なく、室内やベランダでも快適です。
まとめ
土が減って根が見えてきたら、「増し土」が手軽で効果的な対処法です。正しいタイミング・手順で増し土を行い、植物の成長をサポートしましょう。土の再利用や環境への配慮もできる堆肥タイプを選ぶと、植物もいきいき育ちます。
参考・出典
- DCM株式会社「プランターの土はなぜ減るのか?原因と対処法を解説!」
- A-ME FARM「プランターの土が減ったら、どうするの?」
- アルファウィン「植木鉢の土が減る理由と対処法」
- マイナビ農業「いまさら聞けない堆肥のキホン。肥料との違いは?」
- LFCコンポスト「家庭菜園の土作り完全ガイド」
- PW(PROVEN WINNERS)「古い土を再利用しよう」
- Yahoo!知恵袋「プランターの増し土効果」