2024年の秋から冬ごろに、鉢植えのイチジク『ドーフィン』を買いました。買って初めての夏、2025年の8月に実が大きくなってきました。
うれしいのですが、心配なのが鳥害(ちょうがい=鳥に実や芽を食べられること)です。収穫の直前に食べられることがあると言われています。実を守るために、ネットをかけることにしました。
使ったネットは2つです。ひとつは、セリアの『プランター用防虫ネット』。防虫ネット(ぼうちゅうネット)は、虫を防ぐための目の細かい網です。
もうひとつは、ダイソーの防鳥ネット。防鳥ネット(ぼうちょうネット)は、鳥が実に近づけないようにかぶせる網です。どちらも100円ショップのものです。
せっかく育てた実を鳥に取られたくないな、と思っている方の参考になれば嬉しいです。

完熟のイチジクを絶対にゲットしたい!
買う前に、手元の防虫ネットでしのいだ

実が熟してきたのに、防鳥ネットがなかった
2025年8月20日。実が大きくなってきました。まだ緑色です。

防鳥ネットは、まだ手元にありません。同じ日、家にあったセリアの『プランター用防虫ネット』を出しました。実のあたりにパサッとかけて、一時保護です。
3日後の8月23日、完熟した実をひとつ収穫できました。今年の初収穫です。

皮は、手でスルンとむけました。完熟はほんとうに甘いです。

そのあと、防鳥ネットを選んだ理由
理由は2つあります。
ひとつは、完熟の実がとても甘くて美味しかったことです。鳥たちが食べに来る理由がわかりました。でも、鳥のためにここまで育ててきたわけではありません。「これから熟してくる実を守らねば」と、決意しました。
もうひとつは、防虫ネットが小さくて、木全体を覆いきれなかったことです。プランター用なので、実のあるあたりの一部にかけるのが精一杯でした。
防鳥ネットなら、ここが違います。
- 木全体を覆える大きさが、安く手に入ります
- 網目が大きいので、日の光も風も通ります
- 小さな虫は出入りできます。中に虫がいたときは、すそを開けて外へ逃がせます
農林水産省のマニュアルにも、防鳥網を張って鳥と作物を遮断するのが、最も確実な方法だと書かれています。
100均で買える防鳥ネット|サイズと網目の選び方

網目の大きさは、防ぎたい鳥で決まる
網目の大きさを、目合い(めあい)と呼びます。目合いより体の小さい鳥は、網をくぐれてしまうとされています。
防ぎたい鳥ごとの、目合いの目安です。
| 鳥 | 目合いの目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| スズメ | 15〜20mm | 20mmを超えると通ることがあるとされます |
| ヒヨドリ | 20〜30mm | 20mmなら安心。果樹でいちばん使われるサイズです |
| ムクドリ | 20mm | 30mmだと入られることがあるとされます |
| ハト | 25mm以下 | |
| カラス | 50mm以下 | 体が大きいので、粗い目でも防げます |
目合いは「これより大きいと通られることがある」という目安です。数字は資料によって幅があります。
我が家のまわりには、スズメ・ムクドリ・ヒヨドリ・メジロがよくいます。遠くでウグイスの声も聞こえます。カラスもいますが、少なめです。
スズメやメジロは、20mmの網目なら通れそうな大きさです。それでも、実を食べられることはありませんでした。理由は分かりませんが、うちではこの結果でした。
注意したいのは、虫は防げないことです。20mmの網目なら、バッタは通ります。うちでも、ネットの中にバッタが入っていました。
買える場所
- 園芸店:小さいものから大きいものまでそろっています。大きな果樹には園芸店のほうが探しやすいです
- 100円ショップ:鉢植えや、樹高(じゅこう=木の高さ)1mくらいの果樹なら、2m×2mでちょうど足ります
我が家のイチジクは、樹高約1.2m・株幅(かぶはば=枝が広がっている幅)約1.3m。ダイソーの『防鳥ネット』を使いました。
ダイソー『防鳥ネット』
- 価格:税込110円
- サイズ:約2m×2m
- 目合い:20mm×20mm
- 特徴:伸縮性があり、枝葉にフィットしやすい
100円ショップの商品は入れ替わりがあります。店頭のパッケージで大きさと目合いを確かめると安心です。

かけ方と、気をつけたいこと

かけた手順
- ネットを広げる
- 木の全体にかぶせる
- 風で飛ばないように、ひもや支柱で留める
我が家の鉢には、イボ竹支柱(いぼだけしちゅう=表面に突起のついた園芸用の支柱)が2本立っていました。直径11mm、園芸ショップで買ったものです。その支柱がネットを突き抜けたので、風で飛ぶ心配はありませんでした。そのため、ひもでの固定はしませんでした。
ただ、これで良かったとは思っていません。ネットが葉の上に乗ったままになっていました。あとから思えば、きちんと固定して、葉に触れないようにしたほうが良かったです。

写真の支柱は、直径11mmのイボ竹支柱です。鉢植えの果樹なら、このくらいの太さがあると安心です。
すき間のこと
農林水産省のマニュアルには、上だけでなく横も覆うことが大事だと書かれています。地面や支柱とのあいだに、すき間を残さないようにします。
ヒヨドリやカラスは、すき間を見つけて入ってくると言われています。
うちは、下のほうを塞がないままにしました。「上からの侵入だけ防げればいいかな」という軽い気持ちでした。結果がどうだったかは、次で書きます。
かけてみた結果と反省点

鳥の被害はゼロ
ネットをかけているあいだ、鳥に実を食べられることは一度もありませんでした。
下を塞がないままでしたが、被害はありませんでした。うちの場合は、上からの侵入を防ぐだけで足りたようです。入ってきたのはバッタくらいです。
ただ、これがどこでも通じるとはかぎりません。マニュアルでは、すき間を残さないのが基本とされています。まわりの鳥の様子を見て決めるほうが安心です。

完熟はほんとうに甘いです。これは鳥も欲しがるのは納得。守りきれて嬉しいです。ここまで手をかけた甲斐がありました。
ネットが葉に当たって傷んだ
うまくいかなかったところもあります。
かけ方が雑だったので、ネットが枝葉に当たりました。当たっていたところの葉が、少し傷んでしまいました。

次は支柱をしっかり組んで、ネットを浮かせて張ります。ネットと枝葉のあいだに、すこし空間をつくるイメージです。

ネットは枝葉に触れないように、少し浮かせて張ろう。支柱を先に組んで上からかぶせると、当たりにくくなるよ。
収穫が終わったら、すぐ外した
収穫が終わったらすぐに外したので、ネットはきれいなままでした。しまっておけば、また使えます。
110円でここまで安心できたので、やってよかったと思っています。
【追記・2026年】次の年は、ネットをかけずに終わった

秋の実がつかなかった
2026年は、防鳥ネットを出さずに終わりました。
夏の実は、ほぼ全部収穫できました。ただ、私がねらっていたのは秋の実です。イチジクの『ドーフィン』は、夏に採れる実(夏果)と秋に採れる実(秋果)の両方が採れる品種です。夏果は6月中旬から7月中旬、秋果は8月中旬から10月ごろが収穫の目安とされています。
手入れの時期をまちがえました。夏で収穫が終わり、ネットの出番を逃しました。
収穫が終わったあとの木は、元気にしています。

手入れの時期については、芽かきの記事と摘芯の記事に書いています。
木が大きくなったら、ネットも考え直す
もうひとつ気づいたのは、木の大きさとネットの大きさの関係です。
2m×2mのネットに収めるには、樹形(じゅけい=木の枝ぶりの形)をその範囲に収めることになります。木が大きくなってきたら、次のどれかを選ぶことになりそうです。
- もっと大きいネットに変える
- ネットに収まるように剪定(せんてい=枝を切って形を整えること)する
- ネット以外の方法にする
大きいネットは、幅も長さもあるものが通販で買えます。選ぶときは、目合いのサイズもあわせて確かめると安心です。
樹高が2mを超えるくらいの果樹について、防鳥網を掛け外ししやすくする方法も研究されています。下の参考(出典)に載せました。
まとめ

- 実が熟してきたときは、家にあったセリアの『プランター用防虫ネット』で、一時保護にしました
- そのあと、木全体を覆えるダイソーの『防鳥ネット』(税込110円・2m×2m)に変えました
- 目合い20mmは、ヒヨドリやムクドリのような中くらいの鳥によく使われるサイズです
- かけ方は、広げる → かぶせる → 留める
- 結果は、鳥の被害ゼロ。入ってきたのはバッタくらいでした
- 反省点は、ネットが葉に当たって傷んだこと。支柱で浮かせて張るほうが安心です
- 次の年(2026年)は、手入れの時期をまちがえて秋の実がつかず、ネットを使いませんでした
- 木が大きくなったら、ネットを大きくするか、剪定で収めるかを考えます
大切に育てた実だからこそ、鳥に取られる前にひと手間。
実が色づいてきたら、そこが頑張りどころです。
参考(出典)
- 野生鳥獣被害防止マニュアル【鳥類編】3-2 侵入防止対策|農林水産省
- 樹高3.5mまでの果樹に防鳥網を簡単に掛け外しする方法「らくらく設置3.5」|農研機構
- 防鳥網の目合い|スズメ・ヒヨドリ・カラスなど鳥種別「失敗しないサイズ」|東京鳥張
- イチジク 夏秋兼用種 ドーフィン 苗 育て方|花ひろばオンライン
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同じイチジクでも、こちらは挿し木で増やした別の株の話です。



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