芽キャベツの苗を、ミニトマトを片付けた鉢に植えました。前回の記事で「次に掘ったら報告します」と書いた、あの鉢です。
この鉢の土は、9月6日にカルス処理(かるすしょり:枯れた茎や根を土の中で分解させて、土に戻すやり方)をしたものです。植え付けの前には、元肥(もとごえ:植え付けの前に土に混ぜておく肥料)も入れました。
去年まで、ミニトマトの残渣(ざんさ:終わった株の茎や根)は処分していました。堆肥になる宝物を、捨てていたことになるかもしれません。
今年は残渣をカルス処理して、土に返しています。9日経った土を掘ってみたら思っていたより分解が進んでいたので、そのまま芽キャベツを植えました。芽キャベツを育てるのは、今回が初めてです。
終わった株の茎や根をどうしようか迷っている方や、芽キャベツを育ててみたい方の、参考になればうれしいです。

まだ残っているだろうな。でも、カルスNC-Rは分解途中でも植え付けできるとメーカーさんも言っていたし、大丈夫!
ミニトマトの鉢に、芽キャベツを植えると決めた

この鉢には、春にミニトマト『あまたん』を植えていました。9月6日に株を片付けてカルス処理をしたときから、次は芽キャベツを植えるつもりでいました。
大根も考えたのですが、大根は根がまっすぐ下に伸びるので、固いものに当たると分かれてしまうことがあります。芽キャベツなら苗を植えるので、根が下へまっすぐ伸びる必要がありません。
9月13日に買ってきた苗は、札に『芽キャベツ苗 早生子持』と書いてありました。このときの買い物の話は、noteに書きました。

9日後に掘ったら、茎は皮だけになっていた

カルス処理から9日後の9月15日に、掘ってみました。スコップがサクッと入り、土はふかふかでした。
葉は見当たらず、茎は皮だけが残って、中身はもうありませんでした。

もっと日数がかかると思っていましたが、9日でここまで進んでいました。前に試したときは1週間後と20日後を比べていて、今回はその間くらいの日数です。
分解途中でも植え付けはできますが、分解が進んでいると「微生物たちがたくさん増えて、働いてくれているな」と思ってニンマリしてしまいます。
カルス処理のやり方そのものは、カルスNC-Rの基本の使い方にまとめてあります。
元肥を入れて、その日のうちに植えた

買ってきてから2日間は、波板の屋根がある日陰の物干しスペースで、ポットのままテラコッタ鉢の上に置き、防虫ネットをかけていました。
まだ暑いので、連れ帰っていきなり日向に出すと苗が疲れると思ったからです。
9月15日には土がしっかりできていたので、肥料を混ぜて、そのまま植えました。
入れたもの

| 資材 | 量 |
|---|---|
| LIFELEX 野菜をおいしくそだてる粒状肥料 | 約40g |
| リキダス顆粒 | 約20g |
| エックスエナジー ロング | 約10g |
| アヅミン | 約20g |
| ニームペレット | 約100g |
| 鉄がないと! | 200倍に薄めて、たっぷり |
粒状肥料は、油かす・骨粉・草木灰が主な原料です。袋には有機・天然由来原料100%、チッソ5%・リン酸6%・カリ5%・マグネシウム1%とありました。肥料の種類は化成肥料です。チッソ・リン酸・カリのうち2成分以上を含む複合肥料を、化学的な操作で粒にしたものが化成肥料だと、袋の裏に書かれていました。
袋の施用量例に、芽キャベツは載っていません。葉菜類のコマツナ・ホウレンソウが、プランター1つあたり元肥40gでした。なので、この鉢も40gにしました。
それぞれの使い方は、リキダス・ニームペレット・アヅミン・エックスエナジー ロングの記事に書いてあります。
本当は、1週間おいたほうがいい
有機質の肥料は、土に混ぜてすぐに植えないほうがいいとされています。分解のときに出るガスで、根が傷むことがあるためです。
タキイ種苗のページには、こう書かれていました。
元肥にするときは、タネまきや植え付けの一週間ぐらい前には施すようにします。
タキイ種苗 施肥の基本的な考え方 より
神奈川県の施肥基準には、こうあります。
発生ガスによる発芽障害や根傷みやタネバエの発生を避けるため、作付け2週間以上前に土壌施用する。
神奈川県作物別施肥基準 第8章 有機質資材の施用 より
どちらも、土に混ぜてから植えるまでに時間をおく、という話です。
それでも、その日に植えた理由
その日は曇りで、暑さを気にしなくてよかったのがひとつ。このところ雨の日が多く、晴れた日と雨の日で気温差が大きくなっていたので、早めに植えて土の温度を安定させたかったのがもうひとつです。
買ってから2日経っていたことと、掘ったときに土ができあがっているのが分かっていたこともあります。何にせよ、早く植えたかったんです。
お店の値札には、株間(かぶま:株と株の間)は35〜40cm、収穫の目安は90日前後と書いてありました。この鉢には1株だけにして、2ポット買ったもう1つは別の鉢に植えました。植えたあとは、防虫ネットをかけました。


『鉄がないと!』は、発根をうながしたくて使いました。植え穴と苗の両方に、200倍に薄めたものをかけています。


最後に、根と土をなじませるためにやさしく水やりします。土も苗もしっかり湿っているので、サッとかければ大丈夫です。
うまくいったこと、失敗したこと

うまくいったこと
去年は捨てていたミニトマトの残渣を、今年は土に返せました。9日で茎は皮だけになり、その土にそのまま芽キャベツを植えています。

失敗したこと
土の準備を、先にしておけばよかったと思いました。苗を買ってから土を作り始めたので、2ポットを同じ日に植えられませんでした。先に土を仕込んでおけば、買ってきたその日に2つとも植えられたはずです。

ちょっぴり後悔です。次は、苗を買いに行く前に土を用意しておきます。
もう1つは、5月にカルス処理した土

残りの1ポットは、5月23日に寄せ植えを解体した鉢に植えました。翌24日にカルス4点セット(カルスNC-R・米ぬか・もみ殻・硫安)を混ぜた土で、もみ殻は多めに入れています。微生物増殖計画、と呼んでいます。硫安(りゅうあん)は、チッソを補う化学肥料です。
ニンジンとカブの種をまいたプランターの増し土(ましつち:減った土を上から足すこと)に拝借したので、土が半分ぐらいに減っていました。
足りない土を足して、肥料を入れた
足りないぶんは、腐葉土とさし木・種まきの土を足しました。培養土を切らしていたので、あった資材を組み合わせた形です。もみ殻と混ざって、ふかふかで水はけも良さそうな、ちょうどいい具合になりました。



肥料を入れたのは、そのあとの9月15日です。
| 資材 | 量 |
|---|---|
| 自家製ぼかし肥料 | 約60g |
| リキダス顆粒 | 約20g |
| エックスエナジー ロング | 約10g |
| アヅミン | 約20g |
| ニームペレット | 約100g |
| 有機石灰 | 約10g |
有機石灰(ゆうきせっかい:カキ殻などから作る、効き目のおだやかな石灰)を足したのは、この土をかなり長いあいだ置いていて、雨にも濡れていたからです。調整と栄養補給のつもりで、少しだけ入れました。
ぼかし肥料の作り方はこちら、石灰のことはこちらに書いてあります。土のブレンドは基本の培養土の記事が土台です。
こちらは、2日待ってから植えた
曇りの日を選びたい気持ちも気温差のことも、こちらの鉢でも同じでした。それでも、土をブレンドしたぶん様子を見たかったので、なじませるほうを取りました。
神奈川県の施肥基準には、ぼかし肥のことも書かれています。
ぼかし肥をつくるときに2ヵ月以上の長期間たい積したものはよいが、たい積期間が短いものでは、一時的な発芽障害などを起こすことがあるので、作付の1週間以上前に施用する。
神奈川県作物別施肥基準 第8章 有機質資材の施用 より
わたしのぼかし肥料は2025年11月に仕込んだものなので、期間は足りています。それでも土のこともあるので、念のため少し待つことにしました。
3日ほど待つつもりでしたが、肥料を入れてから2日後の9月17日に植えました。
植え付けの日、ニームペレットのところにカビが出ていました。前日の雨のあとです。ぼかし肥料に生えていたものと同じだったので、糸状菌(しじょうきん:土の中にいるカビの仲間)かなと思って、土に混ぜて植え付けました。

植える前に土に手を入れて確かめると、熱は持っていませんでした。植え方は、1つ目と同じです。

こちらの鉢にも、植え付けのときに『鉄がないと!』の希釈液をたっぷりかけました。
ひとつ違ったのは、水のしみ込み方です。こちらの鉢のほうが早く、水はけが良さそうでした。
2つの鉢の流れをまとめました。

まとめ

- カルス処理から9日で、ミニトマトの葉は消え、茎は皮だけになっていた
- 土ができていたので、肥料を混ぜてその日のうちに植えた
- 有機質肥料は、本来は1週間ほどおいてから植えるとされている
- 2つ目は、肥料を入れて2日後に植えた。土は熱を持っていなかった
- 土の準備は、苗を買いに行く前にしておくとよかった
芽キャベツは、わき芽(葉のつけ根から出る芽)が小さなキャベツになったものです。このつき方が面白いので、収穫が楽しみです。芽キャベツの入ったシチューが食べられるよう、頑張ります。

茎や根も、土に返せば次につながるよ。待たずに植えた日のことも、書き残しておくと来年の参考になるね。
参考(出典)
- 施肥の基本的な考え方|タキイ種苗
- 作物別施肥基準 第8章 有機質資材の施用(PDF)|神奈川県
- 硫安:技術情報|ファイマテック
- 石灰の種類と使い方|全農の情報誌Apron
- 意外と知らない畑での姿“映え野菜”「芽キャベツ」|タキイ種苗
- 鉄がないと!|株式会社soware


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