モッコウバラの誘引|夏は留めるだけ、風通し良くスッキリと

モッコウバラの夏の誘引 鉢植え果樹・樹木
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「オベリスクからはみ出した枝が、風でブラブラしている。切っていいの?」
「どの枝を残せばいいのか、まったく分からなくて、こわくてそのまま……」

——そんなふうに、枝を持ったまま迷っていませんか。

実はモッコウバラは、夏に伸びた枝を留めてあげるだけで、風通しがよくなります。ハサミはほとんど使いません。むしろ8月から9月は、来年の花のもとができる時期なので、切りすぎないほうがいいのです。

では、留めないとどうなるか。うちで実際に起きました。毛虫が住み、クモの巣が張り、新芽がだらんと垂れていました。

この記事では、超初心者の私が調べて実際にやってみた「モッコウバラの夏の誘引」を、いつ・何を使って・どう留めるかまで、やさしくまとめました。私の正直な失敗談もあわせて紹介します。暖かい地域(ゾーン9b)での管理も意識しています。

さくらっち
さくらっち

正直に言うと、誘引というより「折れないように留め付けた」だけです。どの枝を残せばいいのか、まったく分かりませんでした。

モッコウバラの誘引とは(夏にやること)

モッコウバラの誘引とはの見出し画像

誘引とは?

誘引(ゆういん=つるや枝を、支柱やフェンスに留めて形をつくること)は、切る作業(剪定)とは別のものです。ハサミは使いません。ひもで留めるだけです。

留めるときのコツは、枝をなるべく横(地面と水平)に近づけること。上へまっすぐ伸ばすと先のほうだけに花がつきますが、横に寝かせると枝のあちこちから花の茎が立ち上がるので、花数が増えやすいと言われています。

ボサボサのままだと、どうなる?

誘引する前のボサボサになったモッコウバラ

これが、手を入れる前のうちのモッコウバラです。枝が四方に伸びて、中がぎゅうぎゅうに詰まっています。

中をのぞいてみたら、こうなっていました。

モッコウバラについた毛虫とクモの巣とだらんと垂れた新芽
  • 毛虫が住んでいた
  • クモの巣が張っていた
  • 新芽が、だらんと垂れていた

枝が重なると風が通りません。風が通らないところは、虫にとって居心地のいい場所になります。

「今すぐ枯れる」という話ではありません。それでも、留めて風の通り道をつくってあげると、株がラクになります。

いつ・何を使って留めるの?

モッコウバラを留める時期と道具の見出し画像

時期の目安

モッコウバラは、ほかのつるバラと切る時期が違います。ここがいちばん大事なところです。

時期やること
5〜6月(花が終わってすぐ)剪定と誘引の本番。切るならここ
7月上旬まで切っていいのは、ここが限界とされています
8〜9月来年の花のもとができる時期。切るのは最小限に。伸びた枝は留めるだけ
12〜2月(冬)枝を曲げて形をつくる。大きく切るのは避ける

気をつけたいのは、冬にバッサリ切らないことです。バラといえば冬に切るイメージがありますが、モッコウバラは夏のうちに来年の花のもとができているので、冬に大きく切ると来年の花がなくなってしまいます。

用意するもの(100円ショップで揃う)

園芸誘引テープと蛍光カラーシールとテープカッター

留めるものと、目印にするものが要ります。目印は、あとで「この枝は残す」と思い出すためのものです。

  • 麻ひも(枝を留める。やわらかくて枝を傷めにくい)
  • 園芸誘引テープ(目印にする。土に還るタイプ。幅11mmほど)
  • 蛍光カラーシール(大)(目印の色分けに。ピンク・オレンジ・黄・緑の4色入り)
  • テープカッター(テープを切るのがラクになる)
  • 手袋

このうち、園芸誘引テープ・シール・テープカッターは、3つとも100円ショップで揃いました。

私が買ったテープカッターは、シマエナガが可愛くて思わず手に取っていました。作業のテンションを上げるために選びました。道具が好きだと、庭に出るのが少し楽しみになります。

さくらっち
さくらっち

テンションあげるために、シマエナガのテープカッターも買いました。

残したい枝に目印をつける

園芸誘引テープと蛍光シールで目印をつけたモッコウバラの枝

どの枝を残すか決めても、次に庭へ出たときには、もう分からなくなっています。枝はどれも似ているからです。

そこで、残したい枝に目印をつけました。やり方は3つの手順だけです。

  1. 園芸誘引テープを10cmほど切って、枝にひと巻きする(短冊のように少し垂らす)
  2. その上に、蛍光カラーシールを貼る
  3. 色で意味を分ける

私の色分けは、素人判断ですがこうしました。

目印意味
ピンクのシール上に伸ばしたい。良い枝だと思う
オレンジのシール控え選手。ピンクがだめなときに使う
黄色のシールオベリスクに巻こうかな、と考えている枝
テープだけ(シールなし)とりあえず残したい。きれいな新しい枝

蛍光色にしたのは、緑の中でもすぐ見つかるからです。テープだけだと葉と同じ色で見失いますが、シールを貼ると遠くからでも分かります。

見た目は、正直かっこよくありません。七夕の短冊がぶら下がっているみたいです。それでも、次に手を入れるときの自分が助かります。

さくらっち
さくらっち

七夕の短冊みたいで、かっこよくはないです。

麻ひもで留める

  1. 枝を、できるだけ横(水平)に近づける
  2. 麻ひもを支柱や柱に巻いてから枝に回し、8の字になるように結ぶ
  3. きつく締めない。ひもと枝のあいだに指が1本入るくらいにする

8の字にすると、ひもが枝に食い込みにくくなると言われています。ただ、枝はこれから太くなります。ときどき見て、きつくなっていたら結び直してください。

注意したいのは、無理に曲げないことです。曲がらない枝は、曲がるところまでで止めます。

夏に形をつくろうとしなくていい理由

つるバラの枝がいちばんしなやかになるのは、休眠期の12月中旬から1月中旬ごろと言われています。この時期は枝に水分が残っていて、曲げやすいのだそうです。逆に、それより寒くなると枝が硬くなって折れやすくなります。

夏は、形をつくる季節ではありません。夏にやることは「折れないように留めておく」だけで十分です。

うさぎ先生
うさぎ先生

迷ったら、留めるだけでいい。夏の枝には、来年の花のもとが入っているからね。

【実践】オベリスクからテラスの柱へ

オベリスクからテラスの柱へ留め付けたの見出し画像

去年の11月に、2重鉢からスリットポットへ植え替えた白の八重咲きモッコウバラです。ホームセンターで花の終わった苗を買って、育てて1年になります。

正直に書くと、今年の春はほとんど花が咲きませんでした。花の写真も1枚もありません。

そのかわり、枝はよく伸びました。オベリスク(=鉢に立てる、塔のような支柱)に巻いていた枝が上まで届いて、その先が壁ぞいにテラスのほうへ伸びていきました。

8月6日:脚立を出せなくて、手の届くところだけ

最初に手をつけたのは8月6日でした。

麻ひもでテラスの柱へ留め付けたモッコウバラの枝

このとき、脚立を出しませんでした。運んできて、脚を開いて、安定する場所を探して……と考えているうちに、面倒になってしまったのです。

オベリスクから壁ぞいに伸びたモッコウバラの枝

なので、手が届くところだけ仮に留めました。上のほうは、そのままです。

さくらっち
さくらっち

脚立を準備するのが手間で、手の届くところだけにしました。

8月18日:曇りの日に、テラスの柱へ留め付けた

12日後、曇っている日をねらって、あらためて作業しました。

脚立を出して、テラスの柱に麻ひもで留め付けていきます。やったことは、この3つです。

テラスの柱に1本ずつ留め付けたモッコウバラの枝
  1. 1本ずつ、丁寧に留める
  2. 行き先が決まらない枝は、とりあえず上に留める
  3. 枝の先のほうまで留める

夏の庭仕事で気をつけたいのは、晴れた日の日中を避けることです。脚立にのぼる作業なら、なおさらです。曇りの日か、朝の早い時間が安心です。

やってみて分かったのは、おしゃれにはできない、ということです。雑誌で見るような、きれいなアーチにはなりませんでした。どの枝をどこへ持っていけば形になるのか、最後まで分かりませんでした。

なので今回は、目的を2つだけに絞りました。

  • 折れないようにすること
  • ブラブラしないようにすること

形をつくるのは、冬にまわします。

うさぎ先生
うさぎ先生

脚立を出す日は、曇りの日をねらうといいよ。晴れた日に高いところへのぼるのは、あぶないからね。

傷んだ枝だけ、少し切った

一般には、モッコウバラは8月から9月ごろに来年の花のもとをつくるので、この時期に切ると来年の花が減ると言われています。だから、本当は切らないほうがいいのです。

それでも、私は少し切りました。あまりにジャングルになっていて、手が入らなかったからです。

虫に傷つけられたモッコウバラの枝と切り落としたところ

いちばん気になったのが、この枝です。虫が卵を生んだのか、幹に沿って傷がついていました。中に何かいるのかは分かりません。もう卵はないと思いましたが、念のため切ることにしました。

そのほかに切ったのは、この2つだけです。

  • 古そうな葉がついた枝
  • 伸びすぎた枝

来年の花は、少し減るかもしれません。それでも、絡み合ったまま留めるより、風が通るようにしたほうがいいと思って切りました。

ビフォーとアフター

誘引したあとのスッキリしたモッコウバラ

留め付けたあとです。同じ場所から撮りました。

派手な変化ではありません。それでも、枝が四方に飛び出さなくなって、中に手が入るようになりました。風も通ります。

さくらっち
さくらっち

おしゃれには、できませんでした。今回は、折れないように・ブラブラしないように留めるところまでです。

留めたあとの管理とよくある質問

留めたあとの管理の見出し画像

留めたあとの管理

  • ひもの食い込みを、ときどき見る。枝は太くなるので、きつくなっていたら結び直す
  • 台風の前は、留めていない枝がないか見ておく
  • 鉢植えは土が乾きやすいので、表面が乾いたらたっぷり水をやる
  • 枝が重なってむれていたら、留める位置をずらして風の通り道をつくる
  • 目印のシールは、冬の作業まで貼ったままにしておく

よくある質問(FAQ)

Q. 夏に伸びすぎた枝、切ってもいいですか?

A. 切らないのが基本です。モッコウバラは8月から9月ごろに来年の花のもとをつくると言われているからです。ただ、絡み合って風が通らないときや、虫に傷つけられた枝があるときは、そこだけを最小限に切ります。私も、ジャングルになった分と、傷んだ枝だけ切りました。来年の花が減るのは覚悟のうえです。

Q. 毛虫がいました。薬をまいたほうがいいですか?

A. まず、風の通り道をつくることをおすすめします。枝が重なって蒸れているところに、虫はつきやすくなります。留めて風が通るようにするだけでも、様子が変わります。薬を使う場合は、必ずバラに使えるものを選び、ラベルに書かれた薄め方・使う時期・使える回数を守ってください。

Q. 麻ひもは、切れてしまいませんか?

A. 麻ひもは1年ほどで弱ってきます。冬に誘引をやり直すときに、あわせて結び直すのがおすすめです。枝を傷めにくいのが、麻ひもの良いところです。

Q. 1年育てて、ほとんど花が咲きませんでした。

A. モッコウバラは、苗から育てた場合でも咲くまでに2年から3年かかることがあると言われています。ほかにも、株がまだ若いとき、肥料が多すぎるとき、切る時期がずれたときに花が減ることがあるそうです。私も1年目はほとんど咲きませんでした。

Q. 結局どうすれば失敗しませんか?

A. この4つだけ覚えておけば大丈夫です。

  1. 切るのは、花が終わった5月から6月。遅くとも7月まで
  2. 8月から9月は切るのを最小限に。伸びた枝は留めるだけ
  3. 留めるときは、横に寝かせて、麻ひもをゆるめに
  4. 形をつくるのは冬。夏は無理に曲げない

まとめ

モッコウバラの夏の誘引まとめ
  • 夏の誘引は「切る作業」ではなく「留める作業」。目的は風通し
  • ボサボサのままだと、毛虫やクモの巣がつきやすくなる
  • 切っていいのは花後の5〜6月まで。8〜9月は来年の花のもとができるので最小限に
  • 残したい枝は、園芸誘引テープと蛍光シールで色分けしておくと、次の作業がラクになる
  • 留めるときは横に寝かせて、麻ひもをゆるめに。指が1本入るくらい
  • 形をつくるのは冬。夏は折れないように留めるだけで十分
うさぎ先生
うさぎ先生

こわがらなくて大丈夫。「夏は留めるだけ、形は冬」を合言葉に、ぼちぼちいこう。

参考(出典)

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