我が家には、ブルーベリーの木が2本あります。
1本は品種が分からないもので、7月が収穫のピークでした。もう1本は『バルドウィン』。ラベルには『B・バルドウィン』とあります。ラビットアイ系(あたたかい地域で育てやすい、ブルーベリーの仲間)で、収穫は7月から9月です。
去年、初めて夏剪定をしました。今年で2回目です。
去年やってみて分かったこと、今年変えたこと。順番にお話しします。同じように迷っている方の参考になればうれしいです。
去年切ってみて、分かったこと

去年の収穫は、数十粒でした。ジャムを作るには、とても足りません。
今年は、300粒は超えたと思います。7月中旬から1か月、毎日のように採れて、ジャムまで作れました。

木が育ったぶんもあると思います。でも、去年切ったことが無駄ではなかったのは確かです。
シュート(根元や枝の途中から、力強くまっすぐ伸びる太い枝)も出てきました。根元からと、枝の途中からです。
切ったら木が弱るのでは、と心配していましたが、そんなことはありませんでした。

去年、こわごわ切ってよかったです。
今年は早めに切りました

収穫直後だと、切る枝が分かる
去年より約1ヶ月、早く切りました。これが、いちばん大きな違いです。
収穫したすぐあとは、枝がまだ残っています。実がついていた枝は形で分かるので、どれを切るか迷いません。
時間が経つと、その手がかりが消えてしまいます。
参考にした動画でも、収穫が終わったらできるだけ早く切るように、繰り返し言われていました。
切る枝の見分け方

切るのは、この6つです。
- 実がついていた枝(実が残っている枝も)
- 枯れている枝
- 内側の幹に向かって生えている枝
- 下を向いて生えている枝
- ひょろひょろした枝
- 重なり合っている枝は、どちらか
実際にわたしが切ったのは、この2つでした。

葉が枝先にしか付いていない、細くて長い枝です。

こちらは、下向きに出た枝です。葉も残っていなくて、ほかの枝とも重なっていました。
色も紫がかった茶色で、上に重なっている緑の枝とくらべると、古い枝のように見えました。
同じところから何本も出ているときは、2〜3本を残して、あとは切ります。
切るときは、枝の途中ではなく元から。元というのは、枝の付け根のことです。途中で切ると、また同じところから出てきます。

シュートは、先を少し切って残す
シュートは、残すのが基本です。これが来年からの主役になる枝です。
ただし、そのままにはしません。
先を少し切っておくと、そこから2〜3本の枝が出ます。切らずに伸ばすと、1本のままです。この作業は芯止め(しんどめ)と呼ばれています。
残すことと、そのままにすることは違う。去年は、ここが分かっていませんでした。
実際に切ってみました

用意したもの
- 剪定バサミ
- ゴミ入れ
- 化成肥料(かせいひりょう=成分を化学的に調整した、粒の肥料)
- アルコール(ハサミの消毒用)
- 虫よけ(夏なので必須です)

切る順番を決めてから始めました
どの枝を切るか迷うので、順番を決めてから始めました。
- 虫よけの準備(蚊取り線香は、作業する場所で10分ほど前から焚いておく)
- 剪定バサミをアルコールで消毒する
- 分かりやすいところから切る(実がついていた枝は、見た目で分かります)
- 枯れ枝を切る
- ひょろひょろした枝、葉が少ない不健康そうな枝を切る
- 密集したところは、どれを残すか決めてから、それ以外を切る
- 上から見て、葉が重なっていなければ終了。ゴミはしっかり拾う
始めるとつい楽しくなって、どんどん切りたくなります。
手が止まらなくなりかけたところで、「夏は軽い剪定」という言葉を思い出しました。
強い剪定(古い枝を根元で切って、新しいシュートに切り替えるなど)は、冬におこなうものです。葉が落ちて枝だけになると株の形が見やすくなるので、12月から2月ごろが適期とされています。
今切るのは、あくまで整理。そう言い聞かせて、手を止めました。

気づいたら手が止まらなくなっていて、あぶないあぶない。
切ったシュートと、残したシュート
シュートの扱いは、人によってさまざまです。お庭で楽しむものですから、自分がこうしたいと思うほうを選んで大丈夫だと思います。
ここでは、わたしが今回切ったものと、残したものを紹介します。正解というより、こう思ってこうした、という話です。
まず、切ったほう。

地面から生えているシュートです。ほかの幹とくらべて細く、短めでした。
シュートは、出てきたときより太くなることはない、と言われています。細いものは、この先も細いままということです。なので地際(じぎわ=土のすぐ上)でカットしました。
切ることで、もっと良いシュートが出てくるかもしれません。
次に、残したほう。

こちらは幹の途中から出たシュートです。幹よりは強くないので、ここで枝分かれしてもらおうと思って残しました。
ただ、そのままではほかの枝とぶつかります。そこで芯止めを、低めの位置でしました。
どこで切るかは、葉の向きで決めました

芯止めをするとき、どこで切るか迷いました。
葉っぱの付け根には、芽が控えています。そして、枝を切ったすぐ下の芽がいちばん伸びやすい、と言われています。
つまり、葉が出ている方向に、新しい枝が伸びていくことになります。
株を見ると、枝がない空間がありました。ここに枝が伸びてくれたら、樹形(じゅけい=木の姿かたち)がいい感じになるかな。そう思って、切る場所を決めました。
うまくいくかどうかは、これからのお楽しみです。
3年目でも、切る枝は少なめでした
このブルーベリーは、植えて3年ほど。思ったより、切る枝がありませんでした。
1年目に場所を変えるために植え替えたので、そのぶんゆっくりなのかもしれません。

まだ小さいので、上から見て枝の重なり具合を確認しながら切れました。大きくなったら、そうはいかないと思います。
この木と一緒に、わたしの腕も育てていきます。
お礼肥は、化成肥料にしました

実を採り終えた木に、お礼の気持ちであげる肥料を「お礼肥(おれいごえ)」といいます。
去年は有機肥料でした
去年は、有機肥料(ゆうきひりょう=油かすなど、生きもの由来の肥料)の、粒に固めたタイプを使いました。地植えなんだから有機肥料、と思い込んでいたところがあります。
今年は化成肥料にしました。きっかけは「虫が来ると木に良くない」という一言です。
調べてみたら、そのとおりでした。油かす(あぶらかす=菜種などの油をしぼったあとのかすで作る肥料)は、土の中で分解されるときに独特のにおいが出て、それが虫を呼ぶ原因のひとつになるとされています。コバエや小さな甲虫が出やすいそうです。
土をしっかりかぶせる、発酵させてある油かすを使う、という対策はあるそうです。
でも夏の株元です。虫を呼ぶ心配がないほうが、気が楽でした。
調べていて、もうひとつ分かったことがあります。
化成肥料だけを使い続けると、土は痩せていくそうです。土をふかふかにしてくれる有機物が、入らないからです。
冬のあいだに有機肥料や堆肥(たいひ=落ち葉や家畜のふんなどを発酵させた、土をよくする材料)を入れて土を作っておく。そして夏の追肥は化成肥料にする。そういう使い分けができると知りました。
「地植えに化成肥料は悪」ではなく、使いどころが違うだけでした。
冬まで残らないものを
化成肥料を選んだ理由が、調べていてもうひとつ分かりました。
ブルーベリーは落葉樹です。冬は葉を落として休みます。
肥料が遅くまで効いていると、木は「まだ伸びる時期だ」と思って新しい枝を出します。そのまま冬が来ると、寒さで傷みやすくなります。
お礼肥は、収穫が終わった直後から9月の下旬までに、遅くとも10月の上旬までに終えるのがよいとされています。
今回使ったものは、2〜3か月効くタイプです。8月にまいたので、10月から11月には効き目が終わる計算になります。冬まで残らないので、この時期に向いています。
12月まで効いているような肥料は、この時期には向きません。
もうひとつ、袋の数字も見ました。
11-11-7のような数字は、チッソ・リン酸・カリの割合です。この3つが近い数字のものなら、お手持ちのもので大丈夫です。今回は11-11-7でした。
ひとつだけが飛び抜けて多いものは、花を咲かせたい、根を張らせたいなど、目的がはっきりした肥料です。今回のお礼肥には選びませんでした。
今回使ったのは『マイガーデン 花・野菜用』です。

木にも寝る時間がいるんだ。遅くまでごはんを出したらだめだよ。
まき方
- 木の枝先から、垂直に真下にたどった地面にまく
- 土と肥料を軽く混ぜる
- 水やり

量はパッケージの規定どおりで大丈夫です。
専用肥料という選択もあります
わたしは手持ちの化成肥料を使いましたが、ブルーベリー専用の肥料も売られています。
調べてみると、初めて育てる方にはこちらがすすめられていました。理由は3つ。
- ブルーベリーが好む酸性に調整されている
- 時期ごとに与える量が、パッケージに書いてある
- 錠剤タイプなら、数で量を決められる
肥料をあげるのは年に3回。3月に年間の6割ほど、6月に2割、そして収穫後のお礼肥に2割、というのが目安だそうです。
専用肥料なら、この配分をパッケージが教えてくれます。
効き目が1〜2か月で、においが少ないものもありました。
専用肥料には有機素材が入っているものもありますが、ブルーベリー用に調整されたものです。油かすをそのまま使うのとは、別のものと考えていいと思います。
わたしも次はこちらを試してみます。
まとめ

- 去年は数十粒。今年は300粒超。ジャムまで作れた
- 切っても木は弱らない。シュートも出てくる
- 収穫直後に切ると、実がついていた枝が残っていて見分けやすい
- 切るのは元から。途中で切ると、また同じところから出る
- シュートは残す。ただし先を少し切ると、そこから新しい枝が2〜3本出る
- 強い剪定は冬(12月〜2月)に。夏は整理まで
- お礼肥は9月下旬までに。遅いと冬に傷みやすくなる
- 袋の数字は、3つが近いものなら手持ちのもので大丈夫
- シュートの芯止めは、遅くとも8月中旬までが目安
- 迷うなら、時期ごとの量が書いてある専用肥料が分かりやすい
去年は、切るのが怖かったです。
でもやってみると、どの枝を残そうかと考える時間が、思ったより面白いです。
去年は迷いながら切りましたが、木は元気に育ってくれました。
完璧を目指さなくて大丈夫だと思います。無理のない範囲で、楽しんでもらえたらうれしいです。
参考(出典)
- 【必須作業】ブルーベリーは夏剪定をすると来年必ず良くなります|園芸農家イシヅキちゃんねる
- 【夏やるべき3つの作業】この一手間で全てが変わります【園芸超人カーメン君】【剪定】【ブルーベリー選び方】
- 夏剪定のまとめ|藤崎ブルーベリーファーム
- ブルーベリーの剪定の仕方を図解!夏と冬でどこを切る?剪定時期は?|GreenSnap
- 有機物による土づくり|農林水産省
- 土作りの基本を解説!良い土の条件から有機肥料の知識まで|マイナビ農業
- マイガーデン花・野菜用|住友化学園芸
- ブルーベリーの肥料|花ごころ
- 錠剤肥料シリーズ ブルーベリー用|ハイポネックス
- ブルーベリーに肥料を与える時期・与え方|農家web
- 油かす肥料の使い方と使用上の注意点|農家web
- 果樹の肥料計画|yuime
- 果樹の施肥|佐賀県


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