GFオルトラン粒剤の使い方|何に効いて、どれだけまくか(花・野菜・庭木・芝)

GFオルトラン粒剤の使い方 何に効いて、どれだけまくか(花・野菜・庭木・芝) 害虫対策
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種から育てたクリスマスローズの苗7鉢を植え替えました。植え替えたあとは、株元(かぶもと:株の根もと)に『家庭園芸用GFオルトラン粒剤』をまいています。クレマチス2品種にも、植え替えのあとにまきました。

『GFオルトラン粒剤』は、浸透移行性(しんとういこうせい:根から吸われて、株全体に行きわたる性質)の殺虫剤です。花き類(かきるい:観賞用の花のなかま)と観葉植物に、使える範囲が広いのが特徴です。野菜・庭木・芝にも使えます。

これまで、ヒューケラやスプレー菊には『オルトランDX粒剤』を使っていました(ヒューケラの根洗いの記事)。

『オルトランDX粒剤』も、同じKINCHO園芸の、株元にまく粒の殺虫剤です。名前は似ていますが、成分が違います。GFはアセフェートだけ、DXはアセフェートとクロチアニジンの2つが入っています。

今回は、ヨトウムシなどのイモムシ系にも使えるものが多かったので、『GFオルトラン粒剤』を選びました。

花の虫対策に何をまけばいいか迷っている方の参考になれば嬉しいです。

さくらっち
さくらっち

全ての虫に効くわけではありませんが、薬の力も適度に借りて守りたいです。

使える植物や効く虫も、GFとDXで違います。どちらを買えばいいかは、植物ごとの早見表にまとめました。

この記事の使える植物・効く虫・量・回数は、2026年10月26日時点の国の農薬登録をもとにしています。登録が変わったら、記事も直します。

GFとDX、どっちを買う? 植物ごとの早見表へ ↓

GFオルトラン粒剤とは

GFオルトラン粒剤とはの見出し画像

どんな薬か

項目内容
商品名家庭園芸用GFオルトラン粒剤
メーカーKINCHO園芸(2025年7月1日に住友化学園芸から社名を変更)
有効成分アセフェート 5.0%
登録番号農林水産省登録 第21789号
効く虫汁を吸う虫(アブラムシなど)と、葉を食べる虫(ヨトウムシ、アオムシなど)
効き方浸透移行性。根から吸われて、株全体に行きわたる

有効成分(くすりとして効く成分)は、アセフェートという成分です。袋の裏には、効き目が続くので、いろいろな園芸の虫を防ぐのに向いていると書かれています。

使える植物は4つのなかま

  • 使えるのは、花き類・観葉植物、野菜、庭木(樹木類・つつじ類)、芝
  • 花き類・観葉植物は、草花や観葉植物をまとめて1つのなかまとして扱う
  • クリスマスローズもクレマチスも、花き類・観葉植物に入る

農薬は、使える植物が「作物名」で決められています。「花き類・観葉植物」は、草花や観葉植物をまとめた作物名です。1つ1つの花の名前が書かれていなくても、このなかまに入れば使えます。

国の作物分類表で、クリスマスローズもクレマチスも「花き類・観葉植物」に入っていました。

袋の表示は、買った時期で違うことがある

  • 新しく買っても、古い表示の袋がある
  • 変わるのは中身ではなく、登録される植物
  • まく前に、最新の情報を確かめる

我が家の袋は最近買ったものです。それでも、裏の表示は、いまの国の登録より古いものでした。最新の情報を確かめてからまくようにしたいです。これは、私もよくやる失敗です。

最新の適用表(使える植物・虫・量をまとめた表)は、KINCHO園芸の商品ページと、農林水産省の農薬登録情報で見られます。

使い方(何に効いて、どれだけまくか)

使い方の見出し画像
  • 使えるのは、花き類・観葉植物、野菜、庭木(樹木類・つつじ類)、芝
  • 花・庭木・芝は「虫が出はじめたころ」に、5回まで
  • 野菜は、ほとんどが「植え付けや種まきのとき」に、1回だけ

なかまごとに、使い方が大きく違います。まず、ひと目で分かる表です。

なかまいつまくか何回まで
花き類・観葉植物虫が出はじめたころ5回
野菜ほとんどが植え付けや種まきのときほとんどが1回
庭木(樹木類・つつじ類)育てている間(ツツジグンバイは虫が出はじめたころ)5回
芝虫が出はじめたころ5回
GFオルトランを使える植物と、まく時期

花き類・観葉植物

効く虫量(1㎡あたり)
アブラムシ類、アザミウマ類3〜6g
ヨトウムシ類、ネキリムシ類、コガネムシ類幼虫6g
  • いつ:虫が出はじめたころ(発生初期)
  • どこに:株元にまく(株元散布)
  • 何回まで:5回。年間ではなく、枯れるまでの合計

1㎡は、たて1m×よこ1mの広さです。花き類・観葉植物では、鉢1つあたりの量は、袋にも国の登録にも書かれていません。

回数は、サカタのタネの解説で、花き類・観葉植物は「種まきから枯れるまで」の回数とされています。何年も育てる花も、合わせて5回までです。

コガネムシ類幼虫は、いまの国の登録には入っています。我が家の袋の裏には、まだ書かれていませんでした。

きく・カーネーション・アリウムには、専用の行があります。

植物花き類・観葉植物の虫に加えて使える虫
きくハモグリバエ類
カーネーションコナガ
アリウムネギコガ

量・時期・まき方・回数は、花き類・観葉植物と同じです。

野菜

野菜は、植えたあとから足せないものがほとんどです。植え付けや種まきの前に、使うかどうかを決めておきます。

野菜効く虫量
キャベツ、はくさいアオムシ、コナガ、ヨトウムシ、アブラムシ類、ネキリムシ類1株あたり1〜2g
キャベツアザミウマ類1株あたり2g
ブロッコリーアオムシ、ヨトウムシ、アザミウマ類、ネキリムシ類1株あたり2g
トマトアブラムシ類、オンシツコナジラミ、ネキリムシ類、コガネムシ類幼虫1株あたり1〜2g
きゅうり、なすアブラムシ類、アザミウマ類、オンシツコナジラミ、ネキリムシ類、コガネムシ類幼虫1株あたり1〜2g
ばれいしょアブラムシ類1株あたり1〜2g
オクラアブラムシ類1株あたり2g
だいこんアオムシ、コナガ、アブラムシ類1㎡あたり3〜4g
かぶアブラムシ類、ネキリムシ類1㎡あたり4g
こまつなアブラムシ類、ネキリムシ類1㎡あたり6g
なばな類アブラムシ類1㎡あたり6g
えだまめハスモンヨトウ1㎡あたり3〜6g

野菜には、1株あたりの量が書かれているものがあります。花き類・観葉植物とは、ここが違います。

いつ・どうまくかは、野菜ごとに決まっています。

野菜いつ・どうまくか回数
キャベツ、はくさい植え付けのとき。植え穴に入れる1回
トマト、きゅうり、なす植え付けのとき。植える溝にまくか、植え穴に入れる(ネキリムシ類・コガネムシ類幼虫は植え穴)1回
ブロッコリー植え付けのとき。株元にまく1回
ばれいしょ植え付けのとき。植える溝にまく1回
なばな類植え付けのときは植える溝の土に、種まきのときは種をまく溝の土に混ぜる1回
こまつな種まきの前。種をまく溝の土に混ぜる1回
だいこん種まきの前。溝にまく1回
かぶ収穫の21日前まで。株元にまく1回
オクラ収穫開始の14日前まで。株元にまく1回
えだまめ収穫の21日前まで。育てている途中に株元にまく3回
キャベツ(苗を育てている間)アブラムシ類に。苗にまく(6g/㎡)1回

同じアセフェートを含む農薬と合わせた回数にも、決まりがあります。キャベツは2回までで、植え付けまで(苗のときと植え付けのとき)に1回、植え付けたあとに1回です。ばれいしょは3回までで、植え付けのときに1回、植え付けたあとに2回です。

間引き菜・つまみ菜には使えません。袋にも、そう書かれています。

庭木・つつじ・芝

なかま効く虫量(1㎡あたり)
庭木(樹木類。つつじ類・ポインセチアを除く)ケムシ類12g
つつじ類ケムシ類、ツツジグンバイ12g
芝スジキリヨトウ、シバツトガ10g
芝タマナヤガ5〜10g
  • 庭木とつつじ:株元にまく。ケムシ類は、高さ2mまでの木に使う。5回まで
  • 芝:全体にまく(全面散布)。5回まで

袋には、高さ2mを超える木は効果が劣るので使わないこと、と書かれています。芝のスジキリヨトウ・シバツトガ・タマナヤガには、まいたあと1㎡あたり0.5〜1.0Lの水をまくことも書かれています。

庭木の回数は、サカタのタネの解説では、1年間の回数とされています。

まき方の手順

まき方の手順

1. 手袋をつける
我が家では、手袋は必ずつけています。

2. 使う分だけ取り出す
袋から、まく分だけを出します。

3. 決められた場所に、まんべんなくまく
花・庭木は株元、芝は全体、野菜は植え穴や溝など、上の表のとおりにまきます。1か所に集めずに、パラパラとまきます。袋にも、1か所に集中させず均一にまくよう書かれています。

使うときの注意点

  • 土がとても乾いているときは使わない
  • 目に入らないように気をつける
  • まいている間とまいた日は、子どもやペットが近づかないようにする
  • ミツバチや蚕に影響がある
  • 間引き菜・つまみ菜には使えない
  • はじめて使う植物は、薬害(くすりで葉が傷むこと)がないかを事前に確かめる
  • 使ったあとの空袋は、よくたたいて中身を出しきってから捨てる

どれも、袋の裏に書かれている注意です。

うさぎ先生
うさぎ先生

使う前に、お手元の袋の表示を、必ず確かめてね。量は袋の表のとおりにして、1か所に集めずに、まんべんなくまこう。

写真はニトリルの手袋です。紹介しているのは、塩化ビニール(PVC)の使い捨て手袋です。

GFとDX、どっちを買う? 植物ごとの早見表へ ↓

【実践】我が家で使ってみた

我が家で使ってみたの見出し画像
植物まいたときまき方
クリスマスローズ(7鉢)植え替えのあと規定量を、指で取ってパラパラと
クレマチス(2品種)植え替えのあと規定量

クリスマスローズの植え替えのあとに

種まきから2年のクリスマスローズを7鉢植え替えました。植え替えたあとは、株元に規定量(きていりょう:袋に書かれた量)をパラパラとまいています。植え替えのようすは、クリスマスローズの小さい苗を植え替えた記事に書いています。

今回は、指で取ってまきました。手袋は、ホームセンターで買った緑色の手袋です。たぶんニトリルの手袋だと思います。白い使い捨て手袋もおすすめです。

クリスマスローズの株元にGFオルトランをまくところ
GFオルトランをまいたあとのクリスマスローズの株元
使い捨てのニトリル手袋

クレマチス2品種に

クレマチスの『パステル・ブルー』(インテグリフォリア系)と『カートマニージョー』にも、植え替えのあとにまきました。

GFオルトランをまいたあとのクレマチス パステル・ブルーとカートマニージョーの株元
GFオルトラン粒剤650gと計量スプーン
さくらっち
さくらっち

手袋必須です。計量スプーンがあるといいかも。

オルトランDXとの違い(植物別の早見表あり)

オルトランDXとの違い(植物別の早見表あり)の見出し画像
  • 使える植物は、『GFオルトラン粒剤』のほうが多い。庭木・つつじ・芝は、GFだけ
  • 野菜は、DXはトマト・なす・きゅうりの3つだけ
  • ばら・はぼたん・ガーベラ・クロトンには、DXだけに使える虫がある
  • どちらもアセフェート入り。同じ株に両方使うと、回数を合わせて数える

なかまごとに比べると

なかまGFオルトラン粒剤オルトランDX粒剤
花き類・観葉植物5つの虫。1㎡あたり3〜6g。5回までアブラムシ類だけ。1株あたり1g(1㎡あたり40gまで)。4回まで
野菜12種類トマト・なす・きゅうりの3つだけ
庭木・つつじ使える登録なし
芝使える登録なし
有効成分アセフェートアセフェート、クロチアニジン
GFオルトランとオルトランDXの違い

我が家で『GFオルトラン粒剤』を選んだのも、ヨトウムシなどのイモムシ系にも使えるものが多かったからです。

「どっちを買えばいい?」の早見表

○は使える、✕は使えない(登録がない)です。下の▶のついた植物の名前を押す(スマホはタップする)と、虫ごとの○✕が出てきます。もう一度押すと閉じます。

花・観葉植物(下にない草花・観葉植物)
害虫GFDX
アブラムシ類○○
アザミウマ類○✕
ヨトウムシ類○✕
ネキリムシ類○✕
コガネムシ類幼虫○✕
ばら
害虫GFDX
アブラムシ類○○
アザミウマ類○○
ヨトウムシ類○✕
ネキリムシ類○✕
コガネムシ類幼虫○○
クロケシツブチョッキリ✕○
チュウレンジハバチ✕○
ベゴニア
害虫GFDX
アブラムシ類○○
アザミウマ類○✕
ヨトウムシ類○✕
ネキリムシ類○✕
コガネムシ類幼虫○○
はぼたん
害虫GFDX
アブラムシ類○○
アザミウマ類○✕
ヨトウムシ類○✕
ネキリムシ類○✕
コガネムシ類幼虫○✕
アオムシ✕○
ガーベラ
害虫GFDX
アブラムシ類○○
アザミウマ類○✕
ヨトウムシ類○✕
ネキリムシ類○✕
コガネムシ類幼虫○✕
ハモグリバエ類✕○
クロトン
害虫GFDX
アブラムシ類○○
アザミウマ類○✕
ヨトウムシ類○✕
ネキリムシ類○✕
コガネムシ類幼虫○✕
ミカンコナカイガラムシ✕○
きく
害虫GFDX
アブラムシ類○○
アザミウマ類○✕
ヨトウムシ類○✕
ネキリムシ類○✕
コガネムシ類幼虫○✕
ハモグリバエ類○✕
カーネーション
害虫GFDX
アブラムシ類○○
アザミウマ類○✕
ヨトウムシ類○✕
ネキリムシ類○✕
コガネムシ類幼虫○✕
コナガ○✕
アリウム
害虫GFDX
アブラムシ類○○
アザミウマ類○✕
ヨトウムシ類○✕
ネキリムシ類○✕
コガネムシ類幼虫○✕
ネギコガ○✕
トマト
害虫GFDX
アブラムシ類○○
オンシツコナジラミ○✕
ネキリムシ類○✕
コガネムシ類幼虫○✕
なす
害虫GFDX
アブラムシ類○○
アザミウマ類○✕
オンシツコナジラミ○✕
ネキリムシ類○✕
コガネムシ類幼虫○✕
きゅうり
害虫GFDX
アブラムシ類○✕
アザミウマ類○✕
オンシツコナジラミ○✕
コナジラミ類✕○
ネキリムシ類○✕
コガネムシ類幼虫○✕
ほかの野菜
野菜GFDX
キャベツ○✕
はくさい○✕
ブロッコリー○✕
ばれいしょ○✕
オクラ○✕
だいこん○✕
かぶ○✕
こまつな○✕
なばな類○✕
えだまめ○✕

GFで使える虫は、使い方の野菜の表のとおりです。DXは登録がありません。

庭木・つつじ
植物と害虫GFDX
庭木(樹木類)のケムシ類○✕
つつじのケムシ類○✕
つつじのツツジグンバイ○✕
芝
害虫GFDX
スジキリヨトウ○✕
シバツトガ○✕
タマナヤガ○✕

量は、植物ごとに違います。『オルトランDX粒剤』は、花・観葉植物とばらのアブラムシ類、トマトが1株あたり1g、そのほかは1株あたり2gです(花は1㎡あたり40gまで)。『GFオルトラン粒剤』の量は、使い方の表のとおりです。

▼ どれだけまく? 戻ってチェック

トマト・なす・きゅうりは、どちらも植え付けのときに1回です。まき方は少し違い、『オルトランDX粒剤』は植え穴の土に混ぜます。

我が家のスプレー菊には、『オルトランDX粒剤』を使いました。そのときのことは、菊にアブラムシが付いたときの記事に書いています。

よくある質問

よくある質問の見出し画像

Q. 鉢1つに、どれくらいまけばいいですか?

花き類・観葉植物では、書かれていません。書かれているのは1㎡あたりの量です。野菜には、1株あたり1〜2gなどの量が書かれているものがあります。迷うときは、販売店に相談すると安心です。

Q. 5回までは、1年に5回ですか?

年間ではありません。花き類・観葉植物では「種まきから枯れるまで」の回数とされています。庭木(樹木類)は、1年間の回数です。同じアセフェートを含む薬(『オルトランDX』など)を使ったときは、その回数も合わせて数えます。

さくらっち
さくらっち

庭木は1年ごとに5回で、クレマチスなどの花は生涯で5回とは、すごい差が有りますね。

Q. 結局どう使えば失敗しませんか?

  1. 育てている植物が、どのなかま(花き類・観葉植物、野菜、庭木、芝)かを袋で確かめる
  2. 花・庭木・芝は虫が出はじめたころ、野菜はほとんどが植え付けや種まきのときにまく
  3. 量は袋の表のとおり。1か所に集めず、まんべんなくまく
  4. 回数を守る。新しく買った袋も、最新の表示を確かめる

まとめ

まとめの見出し画像
  • 『GFオルトラン粒剤』は、花・観葉植物・野菜・庭木・芝に使える殺虫剤。とくに花と観葉植物は、使える範囲が広い
  • 花・庭木・芝は虫が出はじめたころに5回まで。野菜は、ほとんどが植え付けや種まきのときに1回
  • 量は、花き類・観葉植物なら1㎡あたり3〜6g。野菜は1株あたりの量があるものも
  • 袋の表示は時期で違うことがあるので、最新の情報を確かめてからまく

次にまく前にも、最新の適用表を確かめてからにします。

うさぎ先生
うさぎ先生

袋の表示と最新の情報を見比べるのは、少し手間だけど大事なことだよ。育てている植物に合わせて、上手に使っていこうね。

参考(出典)

どれも、2026年10月26日に確かめた内容です。登録が変わったら、記事も直します。

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この記事で使ったときのようすや、ほかの薬を使ったときの記録です。

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