芽キャベツの葉が、防虫ネットを内側から押し上げています。植え付けから1か月。ネットがパンパンです。
防虫ネット(ぼうちゅうネット:虫が入らないように株にかぶせる網)を、大きいものに張り替えた話です。目合い(めあい:網目の大きさ)の選び方も書きます。
植え付けのときは、手持ちの小さいネットをかけました。葉が育ってきたのでU字支柱を大きいものに替えましたが、今度はネットが足りなくなりました。
葉がネットに触れていると、そこから虫が入りやすくなると知りました。外すのではなく、大きく張り直すことにしました。
ネットがパンパンになって、外そうか迷っている方の参考になればうれしいです。

うれしいような、困ったような。
防虫ネットは、葉が触れると効きめが落ちる

防虫ネットとは
虫が株に近づけないように、網でおおう方法です。薬を使わずに虫を防げます。
目合いが細かいほど小さい虫を止められます。そのかわり、風通しは落ちます。
葉が触れるとどうなる
国の研究機関の試験に、こうあります。
防虫ネットに作物が接するようになると、キスジノミハムシやコナガの侵入が増える。
農研機構 近畿中国四国農業研究センター(2002年) より
コマツナのプランター栽培で調べたものです。鉢やプランターで育てている人にも、参考になる試験です。
我が家の鉢も、葉がネットに押しつけられていました。


ネットに押しつけられていた葉に、穴があいていました。
外すのではなく、高くする
葉がネットを押し上げてきたら、外したくなります。我が家もそう思いました。
でも外すと、何も防げなくなります。高くして、葉を触れさせないほうが理にかなっています。

迷ったら「外す」ではなく「浮かせる」。葉と網のあいだに、こぶしひとつぶんの空気があれば十分だよ。
鉢の防虫ネットの張り方

用意するもの
| もの | 中身 |
|---|---|
| 防虫ネット | 目合い1mm・幅1.8m × 長さ5m(買ったもの) |
| 麻ひも | 鉢ごと縛る(買ったもの) |
| U字支柱 | 全部で7本(我が家にあったもの) |
| クリップ | すそを留める(我が家にあったもの) |
| はさみ | ネットを切る |

買ったのは、防虫ネットと麻ひもの2つだけです。支柱は我が家にあったものを使いました。
クリップは少し変わった形のものでした。普通の洗濯ばさみのほうが、やりやすいと思います。
支柱は何本使うか
支柱は、2本を十字に交差させれば足ります。
我が家は、なるべくネットを外に張り出したかったので、あるだけ使いました。素焼き鉢に3本、プラスチック鉢に4本。全部で7本です。

本数を増やすと、支柱のドームが広がります。葉と網のあいだが、そのぶん空きます。
目合いは何ミリにするか
前にかけていたのは、100円ショップで買ったプランター用の『虫よけネット』です。袋には「目あい 約1.25」とありました。
今回買ったのは1mm。並べてみると、たった0.25mmの違いです。

同じ1mmでも、報告が分かれています。
ネット内のアブラムシ類と、コナガの虫数を、無処理の0.2%以下に抑えることができる
香川県農業試験場(平成7年度・夏秋キャベツ) より
アブラムシ類の発生量はいずれの目合いの防虫ネットをトンネル被覆しても無被覆よりも多くなる場合があり、侵入阻止効果は不十分である
徳島県立農林水産総合技術センター農業研究所(2002年・露地コマツナ) より
0.6mmまで細かくすると、モンシロチョウは完全に防げたという報告があります。ただしアブラムシとコナガの幼虫は1〜5パーセント、ヨトウ類の幼虫は10パーセント以上入ったとあります(農研機構 近畿中国四国農業研究センター・2002年)。
我が家は1mmにしました。チョウが入らなければ十分、という考え方です。
ひとつ、正直に書いておきます。葉にあいていた虫食いの跡が、葉がネットに触れていたせいなのか、目合いが1.25mmで粗かったせいなのかは分かりません。両方かもしれません。
どれくらいの大きさが要るか
まず、買ったネットを半分に折って巻いてみました。切ってしまうと、大きさを間違えたときに戻せません。

ブカブカの服を着た子どもみたいです。なんだか、かわいい。
さらに半分に折って、4分の1の大きさにしたら、ちょうどよくなりました。

鉢の直径は32cmです。幅1.8m × 長さ5mを買って、2つの鉢で半分しか使いませんでした。
気をつけたいのは、計算だけで決めないことです。売り場で、支柱を鉢に当ててみると確かです。
張り方
- U字支柱を、鉢の縁に交差させて挿す
- ネットを、支柱の外側に筒のように巻く
- 重なるところを、葉がいちばん飛び出しているところに持ってくる
- すそを鉢ごと麻ひもで縛る
- 残りをクリップで留める
気をつけたいのは3です。重なったところは2枚になるので、中の生地と外の生地のあいだに隙間ができます。

2枚あわせの場所は、いちばん心配なところに持ってくるといいよ。網が二段がまえになるからね。
2つの鉢を張り替えてみた

素焼き鉢に30分
先に張り替えたのは、素焼き鉢のほうです。30分かかりました。
ネットが大きくて、どうやってちょうどいいサイズに切ったらいいか、考えながら進めたからです。
ネットは、支柱の外側をくるっと1周させます。

プラスチック鉢に15分
2つ目は、15分でした。
麻ひもで苦労しました。プラスチック鉢は引っかかるところがなくて、巻いた麻ひもが落ちてしまいます。何回か巻き直して、フチの上で巻くようにしました。
どうしても触れるところは残る
正直に書きます。葉が網に触れるところは、ゼロにはなりませんでした。
鉢は丸く、支柱はドーム型です。葉は四方に広がります。全部を浮かせるのは無理でした。
そこで、触れてしまうところにネットの重なりを持ってきました。巻いたときに2枚になる場所です。

2枚あわせにすると、中の生地と外の生地のあいだに隙間ができます。

置き場所は、植え付けたときと同じです。素焼き鉢のほうが朝早くから日が当たります。生育も、こちらのほうがリード気味です。

窮屈そうだったけれど、お部屋が広くなってよかった。
張り替えたあとの管理とよくある質問

張り替えたあとの管理
- 葉が伸びるので、ときどき上から見て、触れていないか確かめる
- プラスチック鉢は、鉢のフチの上で麻ひもを巻くと落ちにくい
- 1mmではアブラムシが入ることがある。新芽をときどき見る
よくある質問
Q. ネットを押し上げるほど育ったら、外していいですか
A. 外さないほうが安心です。葉が触れると、かえって虫が増えるという試験があります。外すより、支柱を高くして張り直すほうが理にかなっています。
Q. 目合いは細かいほどいいですか
A. 細かいほど小さい虫を止められますが、風通しは落ちます。チョウやガを防ぎたいなら1mmで足ります。アブラムシまで止めたいなら0.6mmという選び方になります。
Q. 支柱は何本要りますか
A. 2本を十字に交差させれば足ります。我が家は、ネットをなるべく外に張り出したくて、素焼き鉢に3本、プラスチック鉢に4本使いました。本数を増やすと、葉と網のあいだが広がります。
Q. ネットをかけていても虫がいました
A. 我が家もそうでした。小さなアオムシ(モンシロチョウの幼虫)が鉢の縁を歩いていました。アオムシは暖かい地域では年4〜5回発生し、10月も発生期です(KINCHO園芸)。卵は葉の裏表にかかわらず、数か所に1個ずつ産みます。若い幼虫は葉の裏から食べるので、葉に小さな穴があいていたら、その裏を見ます。
Q. 結局どうすれば失敗しませんか
A. 4つです。
- 葉が網に触れていないか、上から見る
- 支柱を増やして、網を外へ張り出す
- 重なり部分を、葉が飛び出すところに合わせてクリップで留める
- 麻ひもは鉢も一緒に巻く。ときどき葉の裏も見る
まとめ

- 葉が防虫ネットに触れると、虫の侵入が増えるという試験がある
- 押し上げられたら外すのではなく、支柱を増やして網を外へ張り出す
- 直径32cmの鉢なら、幅1.8mのネットを4分の1に切れば足りた
- 鉢だと、触れるところをゼロにはできない。減らせれば十分
次は、収穫までこのまま育てます。冬に向けて葉がもっと大きくなるので、そのときまた浮かせ直すかどうかを見ます。

網は「かぶせる」より「浮かせる」。完璧じゃなくていいんだよ。少し触れていても、前より減っていれば上出来だからね。
参考(出典)
- 0.6mm目合いネットによるアブラナ科野菜害虫の侵入阻止効果|農研機構
- 夏秋キャベツのネット被覆栽培によるアブラムシ類及びコナガの侵入防止|農研機構
- 防虫ネットの利用を主体とした露地コマツナ栽培の減農薬防除体系|農研機構
- アオムシ|KINCHO園芸 病害虫ナビ
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この鉢に芽キャベツを植えたときの記録です。土づくりから植え付けまで書いています。


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