この庭のあゆみ〜第1章〜|木を抜いて、初めて野菜を育てた1年目

この庭のあゆみ 第1章のアイキャッチ 庭管理・基本作業
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庭を引き継いで、この10月で丸3年になりました。いまも庭には、抜けていない切り株が10本ほど残っています。

このシリーズでは、私の庭のあゆみを振り返ります。この記事は、引き継いでから最初の1年。名前のわからない木を抜き、初めて野菜を育てるまでの話です。

引き継いだころの私は、「花の名前、何が言える?」と聞かれても、さくら・ひまわり・チューリップくらいしか思い浮かびませんでした。植物のことも庭のことも、何も知らないところからのスタートです。

noteに3回に分けて書いた話を、写真と一緒にまとめ直しました。noteに入れきれなかった、瓦と土の片付けの話も足しています。

庭を急に任されて、何から手をつけたらいいか迷っている方の参考になれば嬉しいです。

さくらっち
さくらっち

急に庭を任されたら、どうしたら良いんだろう。

庭を引き継いだきっかけ

庭を引き継いだきっかけの見出し画像

始まりは、家族のケガでした。庭石につまずいて転び、入院することになったのです。

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入院中の真夏から秋まで、毎日朝夕の水やりをしていました。退院してきて枯れていたら、悲しいかなと思って。まだ、自分が庭をしようとは思っていなかったころです。

庭には、家族の好きな植物がいろいろ植わっていました。和風ながら、いい雰囲気の庭です。THE和風の中に、鉢植えのクリスマスローズやゼラニウム、デンドロビューム(ランの仲間)。水瓶では、メダカも飼っていました。

このクリスマスローズは、ほとんど枯らしてしまいました。それでも、残った株を今も育てています。品種名は、どれもわかりません。

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引き継いだころの庭(2023年10月)

木も、大小合わせて30本以上。大きくなっていた木は、どれも約2mのところで幹を切られていました。お隣さんに近い木は、はみ出した枝のところが、不格好に切られています。

長年、花や庭木の世話をしてきた家族は、ケガのあと「もう庭はできない」と言うようになりました。そして、私が庭を引き継ぐことになります。

最初にぶつかった「名前がわからない」

最初にぶつかった「名前がわからない」の見出し画像

可愛いと思った草は、雑草だった

入院中の水やりのとき、いかにも雑草っぽいものは抜いていました。まっすぐ生えてきた草や、クローバーみたいだけれど何か違う花が咲くものです。

玄関の砂利の上には、背の低い草花も生えていました。可愛くて、置いたままにしていると、キレイに砂利の上に広がっていきます。

家族が退院してから、「これは置いておいてもいい?」と聞くと、返事は「どっちでもいいよ」。それで抜かずにおいたら、ある日突然、なくなっていました。

「あの草は?」

「かわいいけど、植えてないから。勝手に生えてきた草だから抜いたよ」

草が抜かれたあとの、鬼瓦のまわりの砂利

その言葉の意味も、行動の理由も、当時は全くわかりませんでした。「じゃあ抜いたほうがいい」とか言えばいいのに、と思って、びっくり。

何も知らなかったら、どれを大切に育てたらいいか分からない。そう思った、初めての出来事です。

今なら、家族が抜いた理由がわかります。

植えていないものは、どんな育ち方をするかわかりません。草なのか、花なのか、つるが伸びるのか、大木になるのか。

もし、名前のわからない草が伸びた先に、大切に育てている花があったら。覆いかぶさって、枯らされてしまうかもしれません。家につるが伸びて根を張られたら、外壁がボロボロになるかもしれない。そういう世界線もある、ということです。

話を聞いて、ネットでも調べて、初めて知りました。園芸をしている方はみんな、このことを知ったうえで庭を管理しているんだ、ということを。

名前のわからない木は、お世話の仕方もわからない

庭には、名前のわからない木もありました。数年前に、親戚の方に上の方だけを切ってもらったそうです。手が届かないので、手の届く範囲で世話ができるように、という理由でした。

かっこいい姿ではないし、名前がわからなければ、お世話の仕方もわかりません。

この幹に、ビカクシダ(コウモリランとも呼ばれる植物)や富貴蘭(ふうきらん:日本のランの仲間)を着生(ちゃくせい:木などにくっつけて育てること)させる手もありました。でも、それを残したまま、いい感じの庭にできる自信はありませんでした。それで、抜くことにしました。

作り直す前に、まず片付けた

作り直す前に、まず片付けたの見出し画像

30本以上の木を、切り株に

2023年10月、私と親戚のご夫婦の3人で、庭の片付けにとりかかりました。木を切ったり、草花を抜いたり。

親戚の方は電ノコを持ってきてくれて、フレコンバッグ(土などを運ぶ、とても大きな袋)も貸してくれました。袋に詰めた残渣(ざんさ:切った枝や抜いた草)は、私が市のゴミ処理場へ。何回かに分けて運びました。

木は枝を払い、幹を約30cmずつ切り落として、切り株にしてもらいました。スッキリして、大満足。このあと、抜根地獄が待っているとも知らずに。(抜根(ばっこん):木の根を抜くこと)

アジサイは、残して

アジサイも、最初はほかの木と同じように抜くつもりでした。ところが家族から「残してほしい」と言われます。「も〜わがままなっっ!!」と思いつつ、冬を待って植え替えました。

もし枯れた時を思って、念のため挿し木もしています。(挿し木:切った枝を土にさして、根を出させて増やす方法)

抜いた株の中には、細い根がほとんどないものもありました。土の中で、虫に食べられていたようです。なるべく日陰になるところを探して、北の倉庫の横に植え替えました。

日陰に植えた株は、元気に再生しています。挿し木は、うまくいった2つくらいを地植えにしています。

抜いたものが多すぎて、いくつか捨てようと思っていました。抜いて数日後、「これ、植えといてよ」と言われ、慌てて植えましたが、やはり枯れてしまいました。

どれを残してどれを処分するか、もっとよく話を聞いてから植え替えればよかったな、と思います。

抜いて数日後に地植えにしたアジサイと、挿し木をした鉢
植え替えたとき細い根が全く無かったアジサイが、花を咲かせた様子
挿し木した苗が育って、初夏に花を咲かせたアジサイ

抜けない幹は、幹の上でジャンプ

1つだけ、幹が硬すぎて切れない木がありました。我が家で一番幹が太い木です。枝は電ノコで切れたものの、幹は硬くて、とてもじゃないけれど歯が立ちません。この木の性質もあるかも知れませんが、生木(なまき:切ったばかりで、水分の多い木)は硬くて切りにくいそうです。「生木は硬いけれど、枯れたら切れるよ」と、教えてもらいました。

でも、このまま置いておきたくないな、と思い始めました。「枯れるまで待つのは時間がかかる。やはり、根から抜くのが一番早い」と思って、抜根を決意しました。

決行したのは、正月休みのときです。

幹のまわりを掘ってみると、根っこがしっかり張っていました。少し掘っては根を切り、また掘っては根を切る。そのくり返しです。

掘った土は、買ってきた土嚢袋(どのうぶくろ:土を入れて積む袋)へ。そのうち、仮置きする場所もなくなってきました。幹はぐらつくのに、なかなか抜けてくれません。

土嚢袋と、抜けそうで抜けない幹(2024年1月10日)

正月休みも終わり、その後も休みの日に朝から夕方まで、作業を続けていました。グラグラしだしたのに、大きい根がどこかにあって、抜けないままで困っていました。不在の時に倒れてはいけないと思い、作業後は幹の周りを土嚢袋で押さえていました。作業する日は、その土嚢袋をどけるところから。なかなか大変でした。

冬に、屋根と外壁の工事をお願いしていました。工事が始まるまでに抜きたいと思っていたところ、工務店の方が下見に来てくれました。「どうしてもぬけないから手伝ってほしい」とお願いすると、快く引き受けてくれました。

工務店の方が斜めに引き倒しても、まだ抜けない。最後は倒れた幹の上に乗って、ジャンプ。根を折って、抜いてくれました。

2024年1月13日。メキメキと音を立てて、ついに抜けました。

「処分しといてあげるよ」と言ってもらい、甘えることに。まず、軽トラまで運んでくれました。男性2人でも「重っ!」となるほどの重さでした。10mもない距離なのに、途中で1回休憩するほどです。

切る前の名前も知らない木と、ノコギリの跡が残る幹
やっと抜けた幹(2024年1月13日)

私一人の力では、抜くことも、運ぶこともできなかったな。手伝ってもらえて、ありがたかったです。

瓦をプラスチックに替えて、土を処分

敷地のまわりには、瓦が並べてありました。木や草花を植えるために入れた土のため、地面の高さがブロックを超えてしまっています。まわりのお庭に土がこぼれないように、瓦を置いたそうです。

この瓦は、プラスチックのものに替えました。瓦の撤去は、屋根と外壁の工事のときに、工務店の方にお願いしました。

瓦が並んでいたころと、プラスチックに替えたあと

木や草花が植わっていた地面の高さを下げたくて、土嚢袋30袋ぶんの土を詰めました。工務店の方に持って行ってもらったものの、これくらいでは、庭の一部が微妙に下がっただけ。それでもまだ、敷地周りのブロックより少し高い位置まで土があります。

土壌改良をして、庭石で小径を作った

木を抜いたあとは、腐葉土や、もみ殻くん炭(もみ殻を炭にしたもの)、牛糞堆肥、苦土石灰(酸性の土を整える石灰)を入れて、土壌改良(どじょうかいりょう:植物が育ちやすい土に整えること)をしました。

そして2月ごろ、庭石で小径を作りました。これで、庭の奥まで歩いて行けます。

木を抜いたあとに作った、たぬきの置物と飛び石の小径

初めての野菜(スナップエンドウ・そら豆・イチゴ)

初めての野菜の見出し画像

2023年11月2日、初めて野菜を植えました。植えたのは、イチゴ・スナップエンドウ・そら豆の3つ。ちゃんと収穫できたのは、スナップエンドウだけでした。

ポットに種まきしたスナップエンドウ、ガーデンボックスのイチゴ、そら豆の苗
手前から、スナップエンドウ・イチゴ・そら豆を植えた庭(2023年12月6日)

うまくいった:スナップエンドウ

スナップエンドウは、家庭菜園の経験がある親戚に「育てやすいよ」と教えてもらった野菜です。同じ11月2日、まずはポットに種をまきました。植え付けたあとは、寒さよけに、不織布(ふしょくふ:布のように薄く、光や水を通すシート)のトンネルもかけています。

ただ、おすすめされたのは「つるなし」の品種。私が買ったのは、つるが伸びる「つるあり」の品種でした。

エンドウのつるあり種は草丈が2m以上になり、ネットなどを使って育てます。つるなし種は草丈が約80cmと低く、短い支柱で支える程度でよいとされています。

12月ごろにつるが伸びてきて、慌てて支柱とネットを立てました。

慌てて立てた支柱とネットに、つるを伸ばしたスナップエンドウ

2024年4月、ついに収穫。食べてみると、自分で育てるとこんなにフレッシュで美味しいんだ、と驚きました。

収穫できたスナップエンドウ。つるにぶら下がるさや(2024年4月)
さくらっち
さくらっち

こんなに大変なんだ。でも、収穫できるまで育てられた!

うまくいかなかった:そら豆とイチゴ

そら豆も、同じ11月2日に植えました。葉の張りがなくなって、まわりから茶色に。茶色は全体に広がって、葉がなくなってしまいました。そのあと、新しい葉は出てきませんでした。原因は、わからないままです。

イチゴも、11月2日に植え付けています。土を高く盛って植えるのがいい、とYouTubeのカーメン君に教えてもらったので、レイズドベッドを作ることに。(レイズドベッド:花壇の枠を作って、地面より高くした花壇)

使ったのは、楽天で買った、組み立て式の木の『ガーデンボックス』です。私は2つセットの商品を購入し、2段重ねにしています。

イチゴ専用の肥料を使ったけれど、大きくなったのは葉っぱばかり。株はモジャモジャに育ったものの、実はほとんど採れません。熟した実も、ナメクジやダンゴムシに見事に食べられてしまいました。

木の枠からこぼれるように実をつけたイチゴ

我が家は、ダンゴムシとナメクジのパラダイス。しかも、この場所は日当たりもよくありませんでした。

ナメクジをどうにかしたくて、このあと『スラゴ』を使い始めました。植物に悪い影響が出にくいと知ったのも、決め手です。

あわせて読みたい:スラゴとは?有機栽培に使えるナメクジ駆除剤の効果・使い方・安全性を解説

さくらっち
さくらっち

ナメクジを、どうにかしたい!

1年目で分かったこと

1年目で分かったことの見出し画像

好きな野菜だから、続けられる

育てやすい野菜もあれば、難しい野菜もあります。難しくても「リベンジしたい」と思えるのは、好きな野菜だから。簡単だから、という理由で始めると、お世話が続かないと思うのです。

だから私は、好きな野菜しか育てません。

そら豆は大好きだけれど、買うと高い。自分で育てて食べたくて、その後もそら豆を育てています。

イチゴには、「自宅で思う存分いちご狩りをしたい」という夢があります。毎年育てていますが、思う存分収穫できたことは、いまだにありません。

あわせて読みたい:そら豆の育て方(プランター栽培)芽出し後から収穫まで/一季なりいちご(蜜香)の冬から収穫まで

秋に植えて春に採る野菜は、ハードルが高かった

秋に植えて、春に採る野菜は、始めたばかりの人にはハードルが高いと感じました。虫、寒さ、日当たり、肥料、水のやり方。いろんなハードルがあって、越えるのは大変です。

手間をかけたくないなら、冬前に採れる葉物野菜が始めやすいと思います。次の年は、ベビーリーフも育てました。

名前のわからない植物は、残さない

名前がわからないときは、人に聞くのがいちばんです。それでもわからなければ、写真アプリやインターネットで調べます。

Googleレンズで調べると、たとえばカブなら「ダイコンやカブ、ハクサイなどの…」と出てきます。

今は、名前のわからないものを調べて残すことは、しないようにしました。庭に残すのは、家族が世話できるもの、名前を覚えているもの、私が買い足したもの。この3つに絞っています。

私のガーデニングを支える3つ

1つめは、師匠。YouTubeのカーメン君です。こんなにおもしろい動画で、植物の育て方を学べるなんて! 「いろいろやってみよう!」と思えたのは、カーメン君のおかげ。庭を引き継いだ当初の暗い気持ちも、吹き飛びました。

2つめは、親戚のご夫婦。いろいろ相談に乗ってもらい、一緒に片付けてもらい、教えてもらいました。苗のお裾分けをもらったり、庭や花や野菜の話ができるのも、うれしいことのひとつ。本当に感謝しています。

3つめは、家族。家族が、庭に出たくなるような庭にしたい。それが、私のいちばんの原動力です。でも、ここは一番難しい。「え!そこ?」「なんでそれしたの?」と思うところもあれば、朝が辛い日には「水やりしたよ」と作業してくれる時も。ワイワイ言いながら庭のこと、気にかけてくれているのが嬉しいです。

切り株は、まだ残っている

とはいえ、今も切り株が10本ほど残っています。ガスメーターの近くにあって、手を出しにくいものもあります。早く抜いてしまいたいな。

レンガと植木鉢のあいだに、まだ残っている切り株

庭は、まだ作り直していません。これから、作り直そうと思っています。次の記事では、ブログを始めた理由と、これからの庭のことを書きます。

まとめ

まとめの見出し画像
  • 名前がわからないと、どれを大切にしたらいいか、お世話の仕方も分からない
  • 木を抜くのは、一人では無理だった。手伝ってもらえて、よかった
  • 初めての野菜は、3つのうちスナップエンドウだけ収穫できた
  • 好きな野菜だから、難しくても続けられる
うさぎ先生
うさぎ先生

何も知らないところから、木を抜いて、野菜も収穫できたね。次は、家族が庭に出たくなる庭づくりだね。

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参考(出典)

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