毎日のように採れていたオクラが、だんだん採れなくなってきました。
株はまだ生きている。でも、実のつくペースがどんどん落ちてきた。抜いてしまうには早い気がする。——そんなふうに、鉢の前で迷ったことはありませんか。
わたしは3つの鉢のオクラを、思い切って切り戻しました。切ったのは土から15〜20cmくらいのところ。いちばん低い芽のすぐ上です。
この記事は、超初心者のわたしがオクラを切り戻して、そのあとどう回復したかを日数ごとに並べた記録です。3つの鉢を切った日がたまたまずれたので、7日目・12日目・21日目の姿を同じ庭で見くらべることができました。不安だったところも、正直に書きます。

脇芽が育っていたし、オクラは2年育てた経験もあったので、最初は大丈夫だと思っていました。
切り戻したのは、収穫できなくなってきたから

育てているのは、3鉢とも同じ『やわらか白オクラ』です。
最初に切ったのは、果樹鉢(かじゅばち=果物の木を育てる、深さのある鉢)に1本だけ植えていたオクラです。
新芽が出ず、脇芽(わきめ=葉のつけ根から出てくる芽)が育っていました。
止まってしまった芽は、カサカサしていました。触ると、ポロっと落ちました。

「この脇芽に切り替えて育てると、また収穫できるようになるかも」と思って切りました。
そのあと、茶色のプランター、緑のプランターの順番で、同じように収穫のペースが格段に落ちてきました。実がまったくつかないわけではありません。採れる数が、ぐっと減っていきました。
| 鉢 | 切り戻した日 |
|---|---|
| 果樹鉢(1本植え) | 8月4日 |
| 茶色のプランター | 8月13日 |
| 緑のプランター | 8月18日 |
一般には、株の勢いは花のつく位置で見分けるとされています。勢いがある株は、茎の先のいちばん新しく伸びるところ(成長点)から葉が4〜5枚下で花が咲き、勢いが落ちてくると成長点のすぐ下で咲くようになるそうです(JA南砺「おくら(普通)栽培暦」)。
新芽に近い場所の花が咲くようになってから、生長の勢いも収穫の量も減ったように思います。
わたしの切り戻しのやり方

一般に紹介されているやり方
調べてみると、オクラの切り戻しは次のように紹介されていることが多いようです。
- 時期は7月中旬、遅くとも7月中
- 高さ40cmくらいで主枝(しゅし=株のまん中の、いちばん太い茎)を切る
- 葉を2枚ほど残す
- 切ったあとに追肥(ついひ=育っている途中であげる肥料)をする
- 株元から新しい芽が出てくるので、よい芽を1本だけ残す
(八尾青山町キッチンファーム「オクラの切り戻し栽培、育て方のポイント」)
わたしはどこで切ったか——芽のすぐ上
果樹鉢は、脇芽が出ていたすぐ上で元の主軸を切りました。伸びた脇芽には葉も付いていたので、葉が付いた状態で切っています。あとの2鉢は、芽のすぐ上。こちらは葉を残していません。
違ったのは、芽の状態です。
果樹鉢は、脇芽がすでに育っていました。あとの2鉢は、芽は出ているのに、果樹鉢のようには伸びてきませんでした。芽のまま止まっている、という感じです。

「切ってくれたらぐんっと伸びるよ〜」と、オクラの芽が待機してくれているような感じがしました。

どのくらいの高さで切ったか
土から15〜20cmくらいです。
かなり低い位置だと思います。切ったあとの鉢は、短い切り株が土から出ているだけの姿になりました。

わたしがやったのは、8月に入ってから、40cmよりずいぶん低い位置で切る、というやり方でした。時期も高さも違います。葉の残り方も、鉢によって違いました。プランターは40cmの所で切ると、そのあと背が高くなってしまうので、一番低い芽が出ているところで切るようにしました。



それでも芽は動きました。この記録がそのまま、下の日数ごとの写真になります。
なお、種苗会社の栽培マニュアル(タキイ・サカタのタネ)には、切り戻しについての記載は見あたりませんでした。オクラの切り戻しは、必ずやらなければいけない作業ではなさそうです。
育ち方は品種によっても違うので、お手元の種袋や苗のラベルも確かめてみてください。

切る高さより先に、芽がどこにあるかを見てごらん。
切ったあと、いちばん変えたのは水やり

肥料
切り戻したあとに、『ハイポネックス原液』(液体肥料)と『リキダス』(活力液)を与えました。
一般に、オクラの追肥は花が咲きはじめた頃から10日〜2週間ごとが目安とされています(サカタのタネ 園芸通信)。タキイの栽培マニュアルでも、約10日間隔と紹介されています。
水やり
ここがいちばん変えたところです。
切る前は、朝と夕方にたっぷりあげていました。
切ったあとは、朝だけ。夕方に土が濡れていたら、あげません。量にすると、それまでの半分以下にセーブしました。葉の数が急に減ると、根が吸う水の量は、かなり減ってしまいます。
水は葉から蒸散(じょうさん=葉から水分が出て蒸発すること)していきます。その蒸散した量と、根が吸い上げる量は近いとされているので(ゼロアグリ「植物(作物)の受ける水ストレスのメカニズムと影響」)、葉が減れば要る水も減る、ということになります。
夏のプランター栽培は土が乾きやすいので、朝(必要に応じて夕方も)水やりを、と紹介されています(ハイポネックス Plantia)。それを切り戻しのあとだけ、いったん半分以下に落としている形です。
戻していく目安は、葉の枚数と土の乾き具合です。新しい葉が2〜3枚以上出て、土の乾きが早くなってきたら、水やりの量を少しずつ増やしていきます。

茎の向きを直す
茎が上に向くように誘引(ゆういん=茎や枝を、伸ばしたい向きに支えて留めること)しました。

7日目・12日目・21日目——3鉢を並べて見えたこと

同じ庭で、同じ品種(『やわらか白オクラ』)です。ただ、ひとつ先に断っておきます。
果樹鉢は、脇芽がしっかり伸びてから切りました。あとの2鉢は、芽が出てすぐの状態で切っています。スタートがそろっていないので、厳密な比べ方にはなっていません。
それでも、せっかく3鉢を並べて見られたので、記録を残すことにしました。芽が動いて、葉が出てくるところまでは、3鉢とも同じでした。
どちらのプランターも、切ってから2日目には芽吹いてきました。茶色は8月15日、緑は8月20日です。
まず、8月18日。緑のプランターを切った日に、ほかの2鉢も見てみました。果樹鉢は14日目で、花芽(はなめ=これから花になる芽)がしっかりできています。茶色のプランターは5日目で、葉が次々と展開していました。

そして8月25日の夕方、3鉢を順番に見て回りました。切った日がずれているので、そのまま回復の3段階になっています。並びは、切り戻した順です。
果樹鉢は21日目。葉が大きく濃く、支柱を立ててまっすぐ立っています。成長点には、つぼみの固まり。茶色のプランターは12日目で、新芽がぐんと伸びて、花芽もできそうです。緑のプランターは7日目で、葉が次々と展開し、新芽が伸びようとしていました。

いちばん早く切った果樹鉢は、切り戻しから18日目にあたる8月22日に収穫できました。

そして21日目の時点で、成長点につぼみの固まりがついています。1回採って終わりではなく、続けてつぼみを上げてくれています。
8月26日、27日、28日と見ていくと、果樹鉢は次々と花が咲き、実がついています。

最後に、3鉢の記録を、切り戻しからの日数で並べ直してみます。

この通りに進むとはかぎりません。スタートがそろっていないことと、うちの庭での1回の記録だからです。目安として見てください。
やってみて分かったこと

正直なところ、2鉢目の茶色のプランターは、少し心配でした。芽が伸びてこなかったからです。ダメ元で、まあいいか、という気持ちで切りました。

こんなちっちゃい芽が出てくるのか?
でも、切って2日もすれば新芽が動き出しました。それを見て安心しました。
オクラは早いです。切ってから動き出すまでが短いので、待つ時間が短くてすみます。その点でも、初心者に向いている野菜だと思っています。
もうひとつ。3鉢の時期がずれたのは、ただの偶然でした。でもそのおかげで、7日目・12日目・21日目を同じ日に見くらべることができました。
もし全部いっぺんに切っていたら、この見くらべはできませんでした。これから切り戻す方は、あえて数日ずらして切ってみるのもいいかもしれません。1鉢目の様子を見てから2鉢目を切れる、という安心もあります。
まとめ

- 収穫できなくなってきて、芽が伸びなくなったら、切り戻しを考える時期
- わたしは芽のすぐ上、土から15〜20cmのところで切った。果樹鉢だけは、伸びていた脇芽に葉が付いた状態で切った
- 一般には7月中旬・高さ40cm・葉2枚が目安とされている。うちのやり方はそれとは違う
- 切ったあとは水を半分以下に減らし、新しい葉が2〜3枚出てから徐々に戻す
- 果樹鉢は18日目に収穫、そのあとも次々と花が咲いて実がついている。1回で終わりではない
花が咲いて実がつく状態が続いているので、このあとどこまで採れるかを、そのまま記録していきます。茶色と緑のプランターが収穫までいくかどうかも、分かりしだい追記します。秋のいつまで続くのかは、まだ分かりません。

切ったあとの数日は、水を欲しがっていないよ。葉が出てきてから、また増やしてあげよう。
参考(出典)
- おくら(普通)栽培暦|JA南砺
- オクラの育て方・栽培方法|失敗しない栽培レッスン(野菜)|サカタのタネ 園芸通信
- オクラ|野菜栽培マニュアル|タキイ種苗
- オクラの育て方|栄養たっぷり夏野菜の上手な管理方法|ハイポネックス Plantia
- オクラの切り戻し栽培、育て方のポイント|八尾青山町キッチンファーム
- 植物(作物)の受ける水ストレスのメカニズムと影響|ゼロアグリ


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