
お気に入りのスキミアが、枯れてしまいました。9月22日、鉢から抜いて片付けました。
夏に元気がなくなった鉢植えに、何をしたらよかったのか。その振り返りの記録です。途中で何度か、根腐れ(ねぐされ:根が腐って、植物を枯らしてしまうこと)という言葉が出てきます。
葉が黄色くなってから、心配で、いろいろ触ってしまいました。抜いて、植え替えて、また抜いて。あれもこれも失敗したなと反省しました。枯れたあとに振り返ると、この順番ならまだ望みがあったかも、と思う手順が見えてきました。
夏に鉢植えが元気をなくして、どうしたらいいか迷っている方の参考になれば嬉しいです。

葉が枯れていくので、なんだかいろいろしてしまいます。
夏に鉢植えが急に元気をなくしたら

葉がだらんと下を向くと、水が足りないのか、多すぎるのか迷います。水切れなら水をやり、根腐れなら水を止めます。手当てが反対なので、先にどちらかを見分けます。
まず、土の中が湿っているかを確かめる
土の表面が乾いていても、中はまだ湿っていることがあります。土の色は、水やりの直後は黒っぽく、乾くと白っぽい茶色になるとされています。表面だけで決めずに、割り箸を土に挿して、付き具合で確かめる方法もあります。
湿っていたら、水やりを止めて乾かす
土が湿っているのにしおれているときは、根腐れが疑われます。根腐れのサインとして、葉が黄色や茶色に変わる、土がにおう、土にカビが生える、などが挙げられています。水やりを止めて、直射日光を避けた風通しのよい場所で、土を乾かします。
乾いていたら、涼しい時間にたっぷり水をやる
土がからからなら、水切れです。スキミアでは、夏の水やりは涼しい朝か夕方がよいとされています。腰水(こしみず:鉢の3分の2ほどを水につけること)で持ち直すこともあります。ただ、腰水は1鉢につき1回までとされています。
肥料は与えず、植え替えは適期まで待つ
具合の悪いときに肥料を与えると、かえって株を弱らせるとされています。弱っているあいだは、直射日光の当たらない日陰で休ませます。雨にも当てないようにします。
根腐れなら植え替えを、と書いてある記事もあります。ただ、スキミアのように根を触られるのが苦手な木は、植え替えの適期を待つほうが安心です。スキミアは根が傷つくと枯れやすく、植え替えの適期は3月下旬から4月と、9月下旬から10月とされています。
植え替えるときは、鉢をひとまわり小さくする手もあります。鉢が大きすぎると用土の乾きが悪くなり、根腐れの原因になると言われています。
【実践】我が家のスキミアで、まずやってしまったこと

ここからは、我が家のスキミアの記録です。
今年の春までは元気だった。夏に葉の色が薄くなった
品種は『フィンチー』です。2024年11月にお迎えしました。置き場所は日陰の、控えの苗を置いているところです。水やりは3日に1回ぐらいでした。

元気だったのは、今年の春までです。夏になると葉の色が薄い緑になって、元気がありませんでした。日陰に置くことと、肥料を切ることは、しおれる前からしていました。

8月23日、葉が黄色くなって、だらんと下を向いているのに気づきました。この日から、水やりを控えめにしています。
8月25日|虫を疑って抜いたら、根がほとんど無かった
この2日で急に葉がしおれて、虫がついているのではないかと心配になりました。根を食べるコガネムシの幼虫を疑って、6号のロング鉢から抜いてみました。

幼虫はいませんでした。かわりに、根がほとんどありません。土はベチャベチャでした。残っていた根は黒く、触ると硬くて、においはありませんでした。
根鉢(ねばち:鉢から抜いたときの、根と土のかたまり)が小さくて、土はベチャベチャ。このままでは根が腐ってしまうと思い、土の量を減らすために、ロング鉢から、ひとまわり小さい普通の深さの鉢に移しました。
用土は、もとの鉢の土に、焼成赤玉土(しょうせいあかだまつち:赤玉土を高温で焼き固めて、粒をつぶれにくくした土)とゼオライト(水や肥料分を吸着する、細かな穴の多い鉱物)を混ぜたものです。手元にあって、ぱっと使えたのがこの2つでした。もとの土を残したのは、今までの土があったほうが、環境の変化が少なく、株への負担が少ないかな、と思ったからです。
植え替えたあとは、土を根に落ち着かせるために水を1回だけやり、もとの日陰に戻しました。
8月30日|やや酸性の土に植え替えた
8月25日から27日は、土を少し掘ってみても乾き気味でした。乾かしすぎたのかと思いました。

8月28日の朝、未明の雨で鉢が濡れていました。雨のかからない位置へ少しずらしましたが、葉は余計にしんなりしてしまいました。
8月30日、見るに見かねて調べると、スキミアはやや酸性の土が好きとのことでした。ゼオライトは酸性の土を中性寄りにしてくれる資材ですが、大量に入れるのは良くないとも知りました。1回目の植え替えでは、ゼオライトが多すぎました。
そこで、鹿沼土(かぬまつち:火山灰が積もってできた、酸性の土)7:腐葉土(ふようど:木や草の葉が、微生物に分解されてできたもの)3の土に、そっと植え替えました。もとの鉢の土も少し入れて、『リキダス』の顆粒も混ぜています。鹿沼土は、家にあった中粒です。鉢は替えていません。

抜いたとき、表面の土は乾いていました。ところが、根鉢のまわりはしっとり濡れていました。
9月1日と6日|活力剤を与えて、置き場所を移した
9月1日、割り箸を挿してみると、しっかり濡れていました。この日、『鉄がないと!』をキャップ1杯、水3Lで薄めて少量かけました。それでも、葉の枯れは進みました。

9月6日、結構な量の雨が降り、土が濡れてしまいました。雨を避けるために、配管のそばへ移しました。ここは、雨が全く当たらず風通しは意外と良い場所です。

このまま枯れてしまわないか、ドキドキします。

【実践】枯れたかどうかの見極め

一般には、枝の内側が緑から白っぽく、みずみずしければ生きているとされています。茶色や黒なら、枯れています。我が家でも、幹の樹皮を爪でめくって、色を見ました。
9月8日|樹皮をめくると、1本は茶色、1本は緑
9月8日になっても、土は乾きませんでした。挿していた割り箸には、カビが生えていました。
この鉢には、幹が2本生えていました。樹皮をめくると、1本は茶色、1本は緑でした。茶色くなった幹には、緑色のカビが見えました。
まだ望みがある方に、カビを生やしたくありません。
茶色い幹の方を、根元で切ろうかとも思いました。でも、そっと抜けないかなと思って抜くと、スルスルっと抜けました。
置いておいたらどうなるのかなと思って、別の鉢に植えてみました。



9月15日|2本とも茶色。春まで待つか、新しい苗を迎えるか迷う
9月14日、土が乾いたので、水をあげました。根が少ないので、量は控えめです。

9月15日、緑だった方の幹もめくってみると、茶色になっていました。

春に、生き残った根が育って、新芽が出てこないかな、とも思いました。
でも、初心者には新しい苗をお迎えするほうがおすすめです。
スキミアは成長がとてもゆっくりで、元の大きさになるまで何年かかるか分かりません。
たとえ息を吹き返したとしても、弱った株をキレイに育てなおすのは難しいと思います。
9月22日|抜いたら、根は薄茶色でポロポロ崩れた
完全に枯れたかどうか分からないけれど、私が復活させるのは難しいと思い、意を決して抜きました。
根は薄茶色で、量はほとんどありません。
柔らかくはないけれど、触るとポロポロ崩れて、ちぎれました。においはありませんでした。

土は、早く枯れた方は乾いていて、最後に枯れた方はまだ湿っていました。あとで切ってみると、幹は全部茶色で固くなっていました。しっかり枯れていました。

心配で手を出すほど、弱らせてしまったのかもしれません。ごめんね。
枯れた株は、カルスで土に返した

切って、カルス・ぼかし肥料・硫安と混ぜた
お気に入りの苗を、捨てられませんでした。枯れた株は、切って土に返すことにしました。使ったのは、『訳ありカルスNC-R』、自作のぼかし肥料(米ぬかなどを発酵させて作る肥料)、硫安(りゅうあん:窒素の肥料)です。ぼかし肥料は、米ぬかのかわりに使いました。
硫安を入れたのは、株が硬くて、葉もパリパリだったからです。カルスのメーカーも、籾殻や稲わらのように分解しにくいものには、硫安が必須としています。
混ぜたところに、鉢を洗いながら水をたっぷりかけました。最後に、抜いたあとの鉢の土を上にかぶせています。土も無駄にしません。捨てたのは、固い幹だけです。


ミニトマトとデージーの残渣は、分解の進み具合がばらばらだった
使ったのは、ミニトマト⑤でカルス処理をした土です。中には、ミニトマトの茎と、デージーの残渣(ざんさ:終わった株の茎や葉)が分解の途中で残っていました。
進み具合は、ばらばらでした。手で簡単にちぎれて空洞になった茎もあれば、まったく分解が始まっていないものもありました。

振り返ると、この順番ならまだ望みがあったかも

植え替えが原因というより、急に葉がだらんとなった時点で、根腐れを起こしてしまってダメだったかもしれない、と思います。
でも、しっかり乾くまで置いておけば、2本のうち1本は復活したかもしれません。9月8日の時点で、その幹の中はまだ黄緑色でした。
次にやるなら、この順番
1. 水やりをやめる
まずは、水やりをストップして、様子を見る。これが一番だと思います。我が家では8月23日に水を控えめにしましたが、2日後には鉢から抜いていました。
2. 幹を削って確かめる(やらなくてもいい)
生きているかどうかは、樹皮をめくった色で分かります。根に触れずに確かめられます。ただ、やらなくてもいい作業です。
3. 秋にそっと植え替える(鉢を小さく)
弱っている最中に、根を何度も動かすのはよくありませんでした。我が家では、これを先にしてしまいました。植え替えるなら、秋の適期を待って、そっと。鉢は小さくして、土の量を減らします。
やってよかったこと、やってはいけなかったこと
夏に弱ってしまったスキミアを、いろいろ触ってしまいました。正直、失敗したなと思うことがほとんどです。
そんな中でも、「これはやってよかった」と思うこともいくつかありました。
やってよかったことと、やってはいけなかったことをまとめてみると、こうなりました。


植え替えのたびに、土を根に落ち着かせるために水やりをしました。これも、むれの原因になったかもしれません。一般には、植え替えのあとはたっぷり水をやるとされています。根がほとんど無く、土が湿っていた我が家の株には、合わなかったのかもしれません。
まとめ

- 夏に鉢植えがしおれたら、まず土の中の湿り具合を確かめる。湿っていたら、水やりを止める
- 具合が悪いときは、肥料を与えない。直射日光の当たらない日陰で休ませる
- スキミアのように根を触られるのが苦手な木は、植え替えを適期まで待つ。鉢は小さくする
- 生きているかは、樹皮をめくった色で分かる
- 枯れた株は、『カルスNC-R』で土に返せる
スキミアは、めちゃくちゃ可愛いので、勉強してリベンジしたいです。

好きな植物ほど、つい手をかけたくなるよね。次は、土が乾くのを待つところから始めよう。
参考(出典)
- スキミア(ミヤマシキミ)の育て方・栽培方法|植物図鑑|みんなの趣味の園芸(NHK出版)
- スキミアの育て方・栽培方法|LOVEGREEN
- 植え付け(植え替え)後、植物に元気がありません|園芸相談Q&A|みんなの趣味の園芸
- 植物の植え替えの方法|みんなの趣味の園芸(NHK出版)
- 【観葉植物の水やり】「土が乾いたら」「たっぷりと」って、具体的にいつ・どのくらいあげればいいの?|ハイポネックス Plantia
- 根腐れの原因と対処方法 もう根腐れしないために|PROVEN WINNERS
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